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1999 年度 実績報告書

日本人の精液性状の変化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10670365
研究機関帝京大学

研究代表者

押尾 茂  帝京大学, 医学部, 講師 (20192528)

キーワード精液性状 / 精子濃度 / 精液量 / 精子運動率 / 正常形態精子率 / 精子生存率
研究概要

今年度は平成12年2月末日現在、149名の精液検査を終えている。内訳は、東京地区80名、愛媛県松山地区69名である。前年度までに得られた171名の結果とあわせると、総計320名(平均31歳)の分析が終了した。それらの結果は次の通りである。(以下数値は全て平均値)。精液量3.0ml、精子濃度85.9×10^6/ml、運動率27.4%、正常形態率58.3%、生存率78.4%。検査項目のうち特に差が認められたのは、精子濃度であった。地域別の結果では、東京地区(平均32歳、172名)68.9×10^6/ml、九州地区(平均33歳、79名)130.6×10^6/ml、四国地区(平均28歳、69名)77.4×10^6/mlと九州地区のみが高い値を示した。年齢別の結果では、20歳代(平均23歳、142名)61.4×10^6/ml、30歳代(平均35歳、111名)96.6×10^6/ml、40歳代(平均43歳、67名)85.7×10^6/mlとなり、20歳代が最も低い値を示した。なお、運動率に関しては、昨年度同様、今年度の結果でも直進運動率は30%以下の低値であった。WHOの基準によって正常な精液性状を示したものは割合は、全体の21.8%(70例)で、東京地区22.1%((38例)、九州地区11.4%(9例)、四国地区32.9%(23例)と九州地区が悪く、さらに年齢別では20歳代19.6%(28名)、30歳代28.8%(32名)、40歳代14.9%(10名)と30歳代が良い結果であった。また、精子染色体異数性に関しては、X、Y両性染色体性と18番染色体を対象とし、精液性状正常かつ子供のいるボランティアの精液12例について検討を加えて、基準となる値を算出し、現在、不妊例との比較を行なっている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 押尾茂,梅田隆: "精子に異変が起きている?"ファルマシア. 35・3. 224-228 (1999)

  • [文献書誌] 押尾茂,梅田隆: "ヒトの造精機能と内分泌撹乱物質"BIO Clinica. 15・1. 118-122 (2000)

  • [文献書誌] Tomomasa H 他10名: "XX-male syndrome bearing the sex-determiniy region Y"Arch Androl. 42・1. 89-96 (1999)

  • [文献書誌] Yoshida S 他7名: "Exposure to diesel exhaust affects the male reproductive system of mice"Int J Androl. 22・4. 307-315 (1999)

  • [文献書誌] 押尾茂(共著): "検証「環境ホルモン」"青木書店. 274 (1999)

  • [文献書誌] 押尾茂(共著): "ひと目でわかる「環境ホルモン」ハンドブック"講談社. 315 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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