研究分担者 |
長谷川 智之 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (10276181)
池田 俊昭 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (00184424)
小山 矩 広島県立保健福祉短期大学, 放射線技術科学科, 教授 (30034044)
羽根田 清文 広島県立保健福祉短期大学, 放射線技術科学科, 助手 (30280192)
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
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研究概要 |
本研究ではシステムは通常時,非常時双方に対応できるようにするため,情報の伝送方式を有線・無線の2伝送方式を適宜,切り替えられるようにする。すなわち,通常時には,現在,院内LAN(Local Area Network)などが一般に用いられているため,本研究に於いてもイーサーネットを利用した既構築システムで医用画像や必要な情報を医用画像に付加し,病院等施設内の医療情報の伝送システムにより伝送する。一方,非常時や施設外では,通常時と同じ操作法にするが,モバイル機を用いた無線回線を利用した伝送方式に自動的に切り替わるようにシステムを構成する。したがって,操作者である放射線医療担当者はこれらの伝送方式を意識せずに,情報の伝送が行える。これらの医用情報のセキュリティは読影診断所見の有無で行う。これらのシステムの構築を本研究の目的とした。 これまでに我々は医療情報の有線・無線伝送を行うコンパクトで経済的なシステムを構築した。本システムでは診断所見に注目点マーカーを付加した読影画像を添付し,さらに参照画像なども含めて鎖状にした一つのファイルを,ファイルごとに扱うパケット通信方式を採用した。伝送方式には3.5インチ光磁気ディスクを用いたオフライン方式と,LANや電話回線を用いた有線方式,無線LANやPHS・携帯電話などの移動式電話回線を用いた無線方式などによるオンライン方式を採用してシステム構築した。1MBの情報伝送に必要な伝送時間はLANを利用した場合が5秒間,無線LANを利用した場合が13秒間,携帯電話回線を利用した場合が625秒間であった。無線伝送方式の場合に長い伝送時間を必要としたのは,情報伝送網にエラー訂正機能を持たせたことに起因する。 今後,伝送時の情報の安全性の問題,セキュリィティ問題を解決する予定である。
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