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1998 年度 実績報告書

ランダムRNAライブラリー法を用いた膠原病患者自己抗体のRNAエピトープの解析

研究課題

研究課題/領域番号 10670427
研究機関順天堂大学

研究代表者

高崎 芳成  順天堂大学, 医学部, 助教授 (80154772)

研究分担者 竹内 健  順天堂大学, 医学部, 助手 (20281355)
キーワード膠原病 / 自己抗体 / RNA / エピトープ / 自己免疫
研究概要

今回、我々は、25塩基のランダムな配列のRNAライブラリーを用いたスクリーニング法により、膠原病患者血清と特異的に反応する新たなRNA抗原の塩基配列を決定し、このRNAとMCTDおよび各種膠原病患者血清との反応性を検討した。その結果、シェーグレン症候群(SjS)患者血清より、これと結合するRNAの塩基配列、TS1・RNAが決定された。TS1・RNAはCGAAAGUCCGAUCGGCGUAAUGUCAの塩基配列を有し、SjS患者群血清61例中32例、およびSjSの合併のないMCTD患者群血清6例中3例との反応を認めた。しかし、SiSを合併しない慢性関節リウマチ、強皮症および全身性エリテマトーデスなどの患者血清とはほとんど反応を示さなかった。このTS1・RNAは抗SS-A抗体陽性血清と強く反応する傾向を示したが,TS1・RNAと患者血清との結合はSS-A抗原蛋白の添加にても抑制は見られなかった。また塩基配列上もhYRNAとの明らかな相同性を認めず、genebankのコンピューター検索にてもTS1・RNAと相同性を持ったDNA、RNAは見つからなかった。現在の所、このRNAが自己抗原もしくは外来抗原に由来する物であるのかは明らかでない。しかし、特定の塩基配列を持ったRNAと反応する,SjSおよびMCTD患者血清の約半数例に認める新たな抗RNA抗体の存在が示された。今後、平成11年度にその抗体および抗原の特異性について解析を加え、その抗体の産生機構を明らかにすることより自己免疫疾患の発症機序ついて考察を加える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takasaki,Y et al: "Expression of cestimulatory molecule CD80 inperipheral blood T cells in patients with systemic lupus erythematosus" J.Rheumatol. 25. 1085-1071 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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