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2000 年度 実績報告書

ヒトパピローマウイルスを特異的に認識するT細胞の誘導とそのエピトープの解析

研究課題

研究課題/領域番号 10670434
研究機関日本医科大学

研究代表者

津久井 拓  日本医科大学, 医学部, 講師 (80197665)

研究分担者 竹下 俊行  日本医科大学, 医学部, 助教授 (60188175)
キーワードパピローマウイルス / 癌遺伝子 / T細胞 / エピトープ
研究概要

本研究は、ヒトパピローマウイルス・タイプ16(HPV-16)の癌遺伝子(E6、E7)産物を特異的に認識するヘルパーおよび、キラーT細胞を感染初期の患者より誘導し、その存在を証明するとともに誘導しえたT細胞の特徴と抗原認識の分子機構を明らかにすることを目的とする。
平成12年度は、平成11年度に引き続き、産婦人科外来を受診し、子宮頚部粘膜にHPV-16感染を確認しえた患者より、末梢血単核球を採取し、HLAの同定を試みるとともに、さまざまな方法を用いてHPV-16E6、E7のペプチド特異的なT細胞の誘導を試みた。
その結果、採取したリンパ球をマイトージェンを用いて刺激した場合、HPV-16E6、あるいは、E7のペプチド特異的なキラーT細胞を誘導しうることがわかった。この方法を用いて、他の症例も同様の方法で特異的キラーT細胞の誘導を試みたと同時にT細胞ラインを誘導し、誘導したキラー細胞のHLA拘束性、表面抗原、認識するペプチド配列を解析した。また、採取したリンパ球をHPV-16E6、E7のペプチド混合液を用いて刺激した場合、10人中4人よりIL-2の産生が検出でき、この細胞から単一の抗原特異的なヘルパーT細胞ラインを作成し、エピトープの解析を行った。
今後は、他の患者の末梢血単核球より抗原特異的なキラーおよびヘルパーT細胞の誘導を試みるとともに、細胞株の特徴をさらに解析し、その一般的な特徴を解析したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsukui T: "Aging increases, and duodenal ulcer reduces the risk for intestinal metaplasia of the gastric corpus in Japanese patients with dyspepsia"J.of Gastroenterol and Hepatol. 16. 15-21 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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