研究課題/領域番号 |
10670454
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
椎名 秀一朗 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70251238)
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研究分担者 |
小俣 政男 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90125914)
松村 雅幸 朝日生命成人病研究所, 消化器科, 医長
金井 文彦 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
加藤 直也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
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キーワード | 肝細胞癌 / 高度進行肝癌 / 経皮的局所療法 / radiofrequency ablation / 化学療法 / low dose FP療法 / 遺伝子治療 / 集学的治療 |
研究概要 |
病変の広範な広がりのために、従来は根治的治療不能とされ、肝動脈塞栓術などによる姑息的な治療しかできなかった高度進行肝癌に対し、新たな経皮的局所療法と皮下埋め込み式動注ポートからの化学療法および遺伝子治療等を組み合わせることにより、根治を目指した集学的治療法を開発することが、本研究の目的である。 新たな経皮的局所療法の開発に関しては、1つはカラードプラ超音波ガイド下経皮的担癌領域梗塞療法の有用性を検討中である。さらに、radiofrequency ablationを導入し、現在までに肝細胞癌18例を治療した。12分間のablationで径3.0-4.0cmの範囲を確実に壊死させることができ、1回ないし2回の治療回数で、safety marginをもって病変の完全壊死が得られており、入院期間も短縮でき、非常に有用である。今後は、経皮的局所療法の80-90%はradiofrequency ablationになるものと思われる。 化学療法の最適化の検討に関してであるが、現在、皮下埋込式動注ポートからのlow dose FP療法(ODDP 10mg/hr、5-FU250mg/5hrs、5日連続、2日休薬を1クールとして、4クールで1セッション)を行い、データを分析することにより既存の化学療法に対する有効性に関与する因子を分析し、既存の化学療法の有効例と無効例を事前に判別できないかを検討中である。さらに既存の化学療法では効果が無い症例に関しては、新たなレジメによる化学療法を施行中ある。 遺伝子治療に関しては、ヌードマウス移植モデルを用いて有用性と安全性を検討し、臨床応用への可能性を検討中である。
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