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1998 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルスNS5A蛋白機能の解析とinterferon抵抗性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10670456
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

榎本 信幸  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251530)

研究分担者 黒崎 雅之  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10280976)
田中 雄二郎  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70236644)
キーワードC型肝炎ウイルス / インターフェロン / 転写活性
研究概要

1. NS5Aと相互作用する宿主蛋白の解析
HCV増殖およびinterferon効果発現におけるNS5Aの役割を解明するため、NS5A蛋白と相互作用する宿主蛋白のcloningをtwo hybrid systemを用いて行った。Interferon抵抗性の野生型NS5Aをprobeとし、肝臓由来のcDNA libraryをscreeningしたところ、複数の候補遺伝子を同定しえた。
2. PKR(RNA dependent protein kinase)とNS5A相互作用の検討
NS5Aがinterferonによって誘導され、ウイルス蛋白翻訳を阻害するPKRと結合することが示唆されているが、その詳細および臨床像との関連は明らかとはなっていない。Two-hybrid systemにより、NS5AとPKRの結合を検証したが、この系では有意な相互作用は認められなかった。今後、蛋白発現系による相互作用の検討およびISDRの変異の意義について解析する予定である。
3. NS5A蛋白の転写活性化作用の解析
Interferon感受性を規定しているNS5AのISDR遺伝子をDNA結合蛋白GAL4遺伝子のC末端側に融合させ、reporter遺伝子ともに酵母ないし肝癌細胞株Huh7に導入すると、reporter遺伝子の活性化がおこることを我々は見い出した。。この転写活性化はISDRと基本転写因子との相互作用によると考えられる。また、この転写活性はISDRの変異によって影響を受けることを発見し、この転写活性とinterferonnの関連が示唆された。さらに、ISDRによって、肝細胞内でいかなる遺伝子が活性化されるかを明らかとするために、ISDR導入細胞と非導入細胞での遺伝子発現の差異をcDNA subtraction法により検討中である。
4. NS5A蛋白のinterferon signal伝達系に与える影響
NS5A遺伝子導入細胞ではinterferonに対する感受性が低下しており、この作用は野生型ISDRを持つNS5A蛋白で変異型ISDRをもつNS5Aよりも強いことを確認した。さらに、このsignal transductionの抑制はISGF3形成の抑制を介する結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fukuwa T, Enomoto N, Marumo F, Sato C: "Mutatious in the interferon-sensitivity determining vegion of hepatitis C virus and transcriptimal activity of the nonstructural region SA protein" Hepatology. 28. 1147-1153 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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