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1998 年度 実績報告書

モルモット胃壁細胞におけるクロライドチャネル遺伝子発現の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10670466
研究機関京都大学

研究代表者

上田 俊二  京都大学, 医学研究科, 助手 (70191913)

キーワード胃壁細胞 / バッチクランプ / Cl^-チャネル / Cl^-チャネル遺伝子 / PCR法
研究概要

我々は壁細胞を用いてパッチクランプ全細胞記録法の実験を行い、胃壁細胞にET@@S2B@@E2受容体に共役するMaxi-Cl@@S1-@@E1チャネルとpH感受性のMini-Cl@@S1-@@E1チャネルをみいだした。次に問題となるのは実際にCl@@S1-@@E1チャネル蛋白およびそれをコードするmRNAが胃壁細胞に発現しているか否かを明らかにする事である。そこで本研究では本年度においては、まずモルモット胃上皮細胞より抽出したmRNAを基にcDNAライブラリーを作製し現在得られているモルモットCLC-2の部分シークエンスを用いてハイブリによるスクリーニングを行い、モルモット CLC-2クロライドチャネルのcDNAの全シークエンスを決定する。さらに、このCLC-2の機能的発現をXenopus oocytesでの発現系とCHO細胞での発現系で行いパッチクランプ法によりCl@@S1-@@E1チャネル電流の解析を行なった。しかしながら、その結果は今までに電気生理学的に確認されているチャネル電流の発現は見られなかった。CLC-2クロライドチャネルのcDNAのこれらの細胞への挿入は成功しているにも関わらず、チャネル電流の発現が見られないという事実はこのチャネルの活性化のためには更に他の細胞内活性化物質が必要と考えられた。一方チャネル蛋白の遺伝子が胃上皮のどのような種類の細胞に発現しているかを検索するため、モルモットの胃上皮細胞をエルトリエータローターを用いて壁細胞を分離しそれぞれに分画された細胞群においてCFTR,CLC-2,3,4それぞれのmRNAがどのように発現しているかをRT-PCR法により検討した。しかしながら、胃上皮細胞全体を用いたときのような単一バンドは観察されなかった。現在さらに単一細胞における遺伝子発現の解析を行う方法を開発中である。.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsumura,T.: "Activation of cAMP-dependent Cl^- currents in guinea-pig Paneth cells relevant evidence for CFTR expression." J.Physiol.(Lond). Vol.512. 765-777

  • [文献書誌] Nakagawa,K.: "Effects of cytosolic Ca^<2+> on membrane voltage and conductance of cultured mesangial cells from stroke-prone spontaneously hypertensive rats and WKY rats." Biochem Biophys.Res.Comm.(in press).

  • [文献書誌] 上田俊二: "医学用語解説「水チャネル」" G.I.Research. (印刷中).

  • [文献書誌] 上田俊二: "医学用語解説「嚢胞性繊維症膜コンダクタンス制御因子」" G.I.Research. (印刷中).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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