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1998 年度 実績報告書

H.pylori感染可能ラット種の分離と実験潰瘍系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 10670493
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

妹尾 恭司  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (30295589)

研究分担者 城 卓志  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (30231369)
安居院 高志  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00212457)
キーワード動物モデル / ヘリコバクターピロリ / 粘膜障害
研究概要

1. 3〜4週齢雄性SDラットおよび雌性SDラットにヘリコバクターピロリSS-4株を経口接種した.接種後4週に細径内視鏡を用いて胃粘膜の生検を試みたが,生検後の胃粘膜損傷によりラットの大部分が死亡したため(16匹中12匹死亡),以後は経口胃ゾンデ挿入により採取した胃液のウレアーゼテストおよび培養でヘリコバクターピロリSS-4株感染の有無を確認した.
2. ヘリコバクターピロリSS-4株感染SDラット(SD infected:SDi)雌雄およびヘリコバクターピロリSS-4株感染阻止SDラット(コントロール群:SD non-infected:SDn)雌雄を交配させ第2世代を出産させた.それぞれSDi2,SDn2と名付けた.
3. 同様の手技により菌の接種,感染の確認をおこない.第3世代(SDi3,SDn3)以降を誕生させた.
4. 現在,第4世代(SDi4, SDn4)を誕生させたところである.
5. 現在までのところ,SDi種には感染率の増加が,SDn種には感染率の減少が認められるが,感染率(あるいは感染阻止率)を90%以上に高めるには至っていない.今後さらに交配を継続し,遺伝的に純系とすることで,感染率(あるいは感染阻止率)を高めることが可能と考えている.
6. 純系ラットを分離できた後には慢性感染モデルとして下記のような胃十二指腸粘膜障害実験をおこなう予定である.(1)酸投与,(2)虚血再灌流,(3)酢酸潰瘍,(4)エタノール障害
現在,軽微な粘膜障害を定量的に測定する方法について検討している.51クロムを使用したEDTAを軽静脈的に投与し,胃および十二指腸粘膜からの漏出量を測定する方法が有望で,(特に十二指腸灌流において)新しい手技の確立を試みている.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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