研究課題/領域番号 |
10670536
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
石崎 武志 福井医科大学, 医学部, 助教授 (80151364)
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研究分担者 |
松川 茂 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00092809)
飴島 慎吾 福井医科大学, 医学部, 助手 (60262614)
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キーワード | ロイコトキシン / デイオール / ヒトエポキサイド / ハイドロレース / 肺細胞障害 |
研究概要 |
1) 引き続きロイコトキシン(Lx)およびその代謝物のデイオールによるヒト好中球化学走化能の機序の検討を行った。 ロイコトキシン(Lx)およびその代謝物のデイオールのヒト好中球化学走化能はpertussis toxinで強く抑制されること、および、Phosphatidylinositol 3-kinase(PI3-K)Inhibitorで抑制されるがprotein tyrosine kinase(PTK)inhibitorやprotein kinase C(PTC)inhibitorでは抑制されないことを見いだした。対照として用いたfMLPのヒト好中球化学走化能はpertussis toxinで弱く抑制され、PTK inhibitorでも抑制されるがPI3-K InhibitorやPTC inhibitorでは抑制されなかった。つまり、Lxおよびその代謝物のデイオールの好中球化学走化能はpertussis toxin感受性のG蛋白とPI3-K系の活性化を介していると推定された。なお、Lxおよびその代謝物のデイオールは好中球接着分子のCD11bとCD18の発現やperoxideの生成を促さなかったのでfMLPとは異なる細胞内シグナルトランスダクション系を働かせていると思われる。 2) ヒトsoluble epoxide hydrolase(hSEM)のクローニングの試み LxはhSEMによってデイオールに変換されるが、Lxと共にデイオールも細胞障害作用を示す可能性が報告されているので、その機序を明らかにするべくまず、hSEMのクローニングから始めた。cDNAライブラリーを用いてhSEM(1662bp)のcoding regionを全て含むようなprimerをデザインしPCRにて増幅した。そのPCR産物をPCR3.1vectorに結合させTop 10 F competent cellへtransformationしE.coli内で増殖させた。そのsingle colonyを用いendofree plasmid Maxi Kitにて大量にplasmid DNAを抽出し、日立シークエンサーにてsequenceしhSEMのfull sequenceを得た。このhSEMをヒト肺動脈血管内皮細胞および肺動脈血管平滑筋細胞にfluorescent protein vectorに挿入しtransfectionしてLxおよびその代謝物のデイオールの細胞障害を比較検討するべく準備中である。
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