研究概要 |
肺非定型抗酸菌症は、極めて難治の感染症であり、近年世界的に増加している。特に、肺に一次的に感染が成立すると気管支拡張の形成と共に、肺組織破壊が進行する。我々は、肺非定型抗酸菌の病態を明らかにし、新たな治療砲を開発するために以下の検討をおこなった。 1)肺非定型抗酸菌(Mycobacterium avium complex, vapidly grourng mycobacteriaを含む)患者の気管支線も上皮レート数の測定。 2)ヒト気管支上皮組織培養系における肺非定型抗酸菌感染の影響。 3)in vivo及び、ex vivoにおける各種薬剤による治療実験。 その結果1)肺非定型抗酸菌は、気直上皮に対してはin vivo,ex vivo共に、直接的な浸襲を殆ど与えない。二次的な炎症の結果、組織破壊がもたらされる。 2)感受性のある薬剤により、治療すると、組織傷害をも軽減する事が判明した。 (上記結果の一部は、Am.J.Respir Cirt Care Med誌に投稿した。(in press))
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