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2000 年度 実績報告書

呼吸器疾患におけるクララ細胞蛋白質の意義とそのサイトカイン産生抑制作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10670556
研究機関札幌医科大学

研究代表者

平澤 路生  札幌医科大学, 医学部, 助手 (90264530)

研究分担者 伊藤 喜久  旭川医科大学, 医学部, 教授 (20129026)
四十坊 典晴  札幌医科大学, 医学部, 講師 (70231355)
キーワードクララ細胞蛋白質 / CC10 / サルコイドーシス / 喘息 / 抗サイトカイン活性
研究概要

1.CC10値に対する検査手技や喫煙の影響
気管支肺胞洗浄液中でサーファクタント蛋白質A(SP-A)とCC10が検査手技によりどのように影〓れるかを検討した.50-ml生食を3回洗浄した場合にはCC10は初回が最も高値であり,SP-Aは2回目〓最も高値であった.喫煙によりCC10は血中および気管支肺胞洗浄液中で有意に減少する.また,免疫〓織学的検討でも喫煙者では非喫煙者に比較し細気管支領域においてCC10陽性細胞は有意に減少してい〓喫煙によりCC10陽性細胞が減少し,その結果,血中および肺局所のCC10濃度が減少すると推定され〓
2.喘息におけるCC10変動
正常対照に比較し,血中CC10値は喘息患者で有意に低下していた.血中CC10値は罹病期間が10〓上の群が10年未満の群に比較して有意に低下していた.免疫組織学的検討では,肺機能が正常である〓に比較し,small airwayにおけるCC10陽性細胞が喘息群で有意に減少していた.さらに,small airway〓道上皮細胞におけるCC10陽性細胞比率が好酸球浸潤の程度とは関連がなかったが,T細胞浸潤と肥満〓浸潤の程度と逆相関していた.
3,サルコイドーシスにおけるCC10変動
我々はサルコイドーシスにおいて,IFN-γ,IL-12とIL-18産生亢進を肺局所およびその反映として血〓もIFN-γとIL-18が高値となることを明らかにした.CC10が正常対照に比較してサルコイドーシスに〓て血中CC10が有意に高値になることを明らかにし,さらに,予後良好群において予後不良群と比較し〓血中および気管支肺胞洗浄液中で有意に高値であることを明らかにした.また,recombinant CC10はサルコイドーシス患者の気管支肺胞洗浄液細胞からのIFN-γ産生を有意に抑制することを明らかにした

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shijubo N: "Development of an enzyme-linked immunosorbent assay for Clara cell 10-kDa protein : in pursuit of clinical significance of sera in patients with asthma and sarcoidosis."Ann New York Acad Sci. 928. 642-9 (2000)

  • [文献書誌] Shijubo N: "Association of Clara cell 10-kDa protein, spontaneous regression and sarcoidosis."Eur Respir J. 16. 414-9 (2000)

  • [文献書誌] Shigehara K: "Increased levels of interleukin-18 in patients with pulmonary sarcoidosis."Am J Respir Crit Care Med. 162. 1979-82 (2000)

  • [文献書誌] Shigehara K: "Enhanced mRNA expression of Th1 cytokines and IL-12 in active pulmonary sarcoidosis."Sarcoidosis Vasc Diffuse Lung Dis. 17. 151-7 (2000)

  • [文献書誌] Shijubo N: "Vascular endothelial growth factor and osteopontin in tumor biology."Crit Rev Oncog. 11. 135-46 (2000)

  • [文献書誌] Shijubo N: "Clara cell protein-positive epithelial cells are reduced in small airways of asthmatics."Am J Respir Crit Care Med. 160. 1269-73 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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