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2000 年度 実績報告書

パーキンソン病の病因に関する研究:黒質神経毒のマイクロダイアリシスによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 10670603
研究機関順天堂大学

研究代表者

水野 美邦  順天堂大学, 医学部, 教授 (30049043)

研究分担者 望月 秀樹  順天堂大学, 医学部, 講師 (90230044)
キーワードパーキンソン病 / 神経毒 / カスパーゼ1 / カスパーゼ11 / NF-kB / MPTP / ノックアウトマウス
研究概要

パーキンソン病の病因の解明のため、MPTP類似の内因性パーキンソン病誘導物質として1,2,3,4-tetrahydro soquinoline(TIQ),3,4,-dimethoxyphenylethylamine(DMPEA)等の黒質ドパミン神経細胞に対する神経毒性、ミトコンドリア障害に関し報告してきた。パーキンソン病の発症機序の解明として、MPTPによる細胞毒性のメカニズムについて解明することは、その治療法を検討する上でも重要である。
パーキンソン病におけるNF-kBの核内移行が報告されており,神経細胞死の関与が疑われている.今回,我々はMPP^+で処理したモデル系においてNF-kBを制御することにより,その細胞死のメカニズムを検討した.MPP^+投与によりNF-kB処理群は細胞死が増強した.我々の系ではNF-kBの核内移行は神経細胞死の制御系に働くと思われる.
さらに、カスパーゼの系路をin vivoの系において検討した。カスパーゼ1とカスパーゼ11は、サイトカインを切る酵素で、近年この系の異常が細胞死に関与する可能性が指摘されている。我々はカスパーゼ11のノックアウトマウスを用いてMPTPの神経細胞死を防御する可能性につき検討した。MPTP投与による黒質TH陽性細胞数は、カスパーゼ11ノックアウトマウスでは、コントロールに比し有意に増加していた。カスパーゼ11が直接カスパーゼ3を活性化する経路も指摘されており、MPTPの細胞障害にも関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takanashi M,Mochizuki H,Yokomizo K. et al.: "Iron accumulation in the substantia nigra of ARJP."Parkinsonism and related disorders. (In press). (2000)

  • [文献書誌] Nakano K,Migita M,Mochizuki H. et al.: "Differentiation of transplanted bone marrow cells in the adult mouse brain."Transplantation. (In press). (2000)

  • [文献書誌] 望月秀樹: "病態と神経細胞死:パーキンソン病"Clinaical Neuroscience. 18. 84-86 (2000)

  • [文献書誌] 望月秀樹,後藤啓五,水野美邦: "パーキンソン病の分子生物学"感染 炎症 免疫. 30-4. 12-19 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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