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1999 年度 実績報告書

Caシグナリング蛋白質発現制御による心不全治療の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 10670648
研究機関大阪大学

研究代表者

大津 欣也  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20294051)

研究分担者 豊福 利彦  大阪大学, 医学系研究科, 助手
松村 泰志  大阪大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90252642)
キーワード心筋 / カルシウムシグナリング / 遺伝子発現 / カルシウム遊離チャネル / コネクシン / カルパイン
研究概要

心筋の収縮性は心筋細胞内カルシウム濃度によって規定されている。このカルシウム調節は筋小胞体に存在するカルシウムシグナリング蛋白質によって担われている。本研究はこのカルシウムシグナリング蛋白質の遺伝子発現を調節することにより心不全治療を行う基礎的検討を行うことを目的とした。筋収縮にもっとも重要な働きをしているカルシウム遊離チャネル遺伝子の発現調節機構の解明に焦点を当てた。特に組織特異性を規定している分子メカニズムを検討した。その遺伝子の5'上流領域を単離し、それをレポーター遺伝子であるルシフェラーゼ遺伝子を結合し、単離心筋細胞と骨格筋細胞にトランスフェクションし組織特異性を規定している領域を同定した。その結果プロモーター領域は組織特異性を規定していないことが明らかとなった。さらにその上流のE-boxが骨格筋において負の調節をしていることがわかった。筋特異的E-box結合転写因子であるmyoD,Myf-5,Myogenin,MRF-4はゲルシフトアッセイの結果結合しないがE12には結合することが明らかとなった。したがって未知のbasic helix-loop-helix蛋白質が結合すると考えられる。これをin vivoで検討するためlacZと上流領域を結合したコンストラクトを用いてトランスゲニックマウスを作成した。現在解析中である。また心不全時に見られる心筋細胞内カルシウム濃度の上昇が心不全の病態形成に寄与しているかどうか検討するためカルシウム除去系であるCaATPaseのトランスゲニックマウスを作成した。現在検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshihiko Toyofuku: "Functional role of c-Src in gap junctions of the cardiomyopathic heart"Circulation.Research. 85. 672-681 (1999)

  • [文献書誌] Motoo Date: "Single Strand Conformation Polymorphism Analysis on the δ-sarcoglycan Gene in Japanese Patients with Hypertrophic Cardiomyopathy"American Journal of Cardiology. (in press).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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