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1998 年度 実績報告書

慢性心不全の予後に及ぼす運動療法の効果

研究課題

研究課題/領域番号 10670651
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 秀幸  大阪大学, 医学部, 助手 (70167435)

研究分担者 佐藤 洋  大阪大学, 医学部, 助手 (10294092)
葛谷 恒彦  大阪大学, 医学部, 助教授 (80150340)
堀 正二  大阪大学, 医学部, 教授 (20124779)
キーワード慢性心不全 / 運動療法 / 生命予後 / 運動耐溶能 / 心筋症ハムスタ-
研究概要

今年度は慢性心不全の予後に及ぼす長期運動療法の効果を心筋症ハムスタ-BIO14.6を用いて検討した。心筋症ハムスタ-BIO14.6 90匹を無作為に3群(コントロ-ル群、中等度トレ-ニング群、高度トレ-ニング群)に分け、心不全発症時期にあたる生後28週齢より運動療法を開始した。運動は小動物用トレッドミルを用いて行った。コントロ-ル群は運動療法を行わない30匹、中等度トレ-ニング群は最大酸素摂取量の65%に相当する8度傾斜、分速10m、1回25分の運動を行う30匹、高度トレ-ニング群は8度傾斜、分速15m、1回40分の運動を行う30匹とした。運動療法は週5回行なった。その結果、中等度トレ-ニング群ではコントロ-ル群に比し、運動療法開始後1か月、および3か月の運動耐容能の一つの指標である運動追従時間は有意に増加したものの、生命予後については有意な悪化を認めた。高度トレ-ニング群では運動の施行が不可能となった脱落例が運動施行後1か月より多く出現したため解析の対象から除外した。本結果は運動療法により慢性心不全の運動耐容能は改善するものの、生命予後に対して悪影響を及ぼしていることを示唆している。
今後は慢性心不全の生命予後を改善するとされているβ遮断薬の投与下で同様の試験を遂行する予定である。β遮断薬の一つであるmetoprololは非虚血性心不全患者の生命予後を改善するとされており、また運動耐容能も改善すると報告されている。
本薬剤の投与により運動療法による慢性心不全モデルでの生命予後の悪化を抑制できる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大西 洋三: "慢性心不全の予後に及ぼす運動療法の効果心筋症ハムスタ-Bio14.6による検討" Japan Ciculation Journal. 62,Supp1. 179- (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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