研究課題/領域番号 |
10670680
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
脇田 康志 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90201152)
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研究分担者 |
福田 元敬 愛知医科大学, 医学部, 助手
垣花 将史 愛知医科大学, 医学部, 助手 (20298582)
尾崎 行男 愛知医科大学, 医学部, 講師 (50298569)
池田 洋 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (00131219)
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キーワード | 再狭窄 / アポトーシス / デリバルーンバルーン |
研究概要 |
当初、家兎を用いて実験計画を作成したが、巨大兎も含め6羽で実験を施行した結果、デリバリーバルーンを含めたカテーテルシステムの頚動脈からの挿入に困難を認めたため、対象動物を約15kgのハイブリッド犬に変更して実験を行った。 ハイブリッド大を、thiopental sodium 20mg/kgで麻酔導入後、輸液ポンプを用いて維持麻酔を行った。気管内送管後、人工呼吸器で呼吸管理を行い、頚部を悌毛後Isodineで消毒し、以後無菌的操作を行った。頚部切開後、左内頚動脈を剥離し、カットダウン法で8Fシースイントロヂューサーを挿入し、ヘパリン5000IUを静注した。同部より、8F右冠動脈用ガイドカテーテルをガイドワイヤーとともに透視下に、右または左大腿動脈へ進め留置した。大腿動脈の血管撮影を施行し、膝窩から鼠徑部の血管径を測定し、その1.3〜1.5倍の径をもつ冠動脈形成術用のバルーンカテーテルを選択し、デリバリーカテーテルをマウントした状態で血管形成術用ガイドワイヤーを用いて大腿動脈内に挿入した。まず、一側の大腿動脈を対照とし、血管形成用バルーンを6〜8気圧(血管径によって)で30秒間膨隆させ、一分間隔で3回繰り返した。同様の操作を同側大腿動脈近位部で繰り返した。その後、反対側の大腿動脈で、同様の操作を行った後、デリバリーバルーンカテーテルを血管形成術用バルーン上にかぶせ、同じ位置で2気圧で膨隆し、ONO-4007 0.01mg/1mlを計5ml、2気圧の注入圧で約1〜2分かけて局所に注入した。カテーテル類を抜去後頚動脈を縫合修復し、麻酔より覚醒させた。後日、大腿動脈を 摘出しホルマリン固定を行った。現時点で、血管損傷作成後6時間で摘出した標本2個および、4週間後の標本2個が固定中であり、3週生存犬1頭、2週生存犬1頭、1週生存犬1頭の作成を完了しているが、病理学的検索は平成11年度に行う予定である。また、各週でそれぞれ、平均4頭となるよう実験を進めていく。
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