研究課題/領域番号 |
10670690
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
浦田 秀則 福岡大学, 医学部, 講師 (30289524)
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研究分担者 |
白井 和之 福岡大学, 大学病院, 助手 (80268995)
出石 宗仁 福岡大学, 医学部, 助教授 (20131807)
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キーワード | 組織レニンアンジオテンシン系 / キマーゼ / 虚血性心疾患 / 動脈硬化 / 心不全 / 組織炎症 |
研究概要 |
平成11年度の研究予定はELISAによるキマーゼ測定法の確立が目的であった。スタンダードを作成するためリコンビナントヒトキマーゼを発現、精製し、 ヒトキマーゼに対するモノクローナル、ポリクローナル抗体を作製した。上記抗体を用いて酵素免疫測定法(ELISA)を作製した。ヒトキマーゼELISAの特異性を剖検より得られたヒト組織の検体を用いて従来の酵素活性測定法と比較し確認した。ヒトキマーゼELISAの特異性を剖検より得られたヒト組織の検体を用いて従来の酵素活性測定法と比較し確認した。ヒトキマーゼELISA法で測定した、動脈組織中のキマーゼ濃度は血清総コレステロール値やCRP値と良い正相関を示した。腹部大動脈中のキマーゼ濃度は剖検時に腹部大動脈に肉眼的な動脈硬化が高度な患者が軽度な患者に比べ統計学的に有意に上昇していた。血漿中のヒトキマーゼ濃度は高血圧患者において血漿フィブリノーゲン濃度と良い正相関を示した。これらの結果は昨年の第63回日本循環器学会や米国Experimental Biology Meeting等にて発表した。
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