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2000 年度 実績報告書

消化管の粘膜免疫に関する研究-In vitro消化管モデルの作製を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 10670732
研究機関岡山大学

研究代表者

小田 慈  岡山大学, 医学部, 教授 (50160875)

研究分担者 山田 雅夫  岡山大学, 医学部, 教授 (40166731)
西内 律雄  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (20284119)
田中 弘之  岡山大学, 医学部, 助教授 (80231413)
キーワード免疫器官 / 消化管 / 粘膜免疫 / ケモカイン / 肥満細胞 / in vitro消化管モデル
研究概要

従来、免疫臓器として、殆ど注目されていなかった消化管は、最近、特異な免疫機構を有し、免疫器官として重要な役割をはたしていることが認識されつつある。しかし、様々な抗原刺激との最初の接触点となる消化管上皮細胞と繊維芽細胞、各種白血球の局所免疫応答における相互作用については殆ど解明されていない。このことをふまえて1)抗原刺激の違いによる消化管上皮細胞から分泌されるケモカイン蛋白のパターンの違い、2)産生されたケモカインの生物学的活性の変化、3)消化管上皮細胞は、いかにしてantigen presenting cellとしてTリンパ球に抗原情報を伝達してゆくのか、4)従来よりその働きが全く解明されていないintra-epithelial lymphocyteが、この局所免疫反応及び抗原情報伝達の中でどのような役割を担っているのか、更に5)in vitro消化管モデルを作製して1)-4)の点について免疫学的のみならず、ケモカイン等が消化管上皮細胞膜に電気生理学的にどのような影響を及ぼすのか、以上の点について明らかにし、その臨床応用の可能性について研究、検討中である。今年度〔平成12年度]は平成11年度までに得た下記のデータ、1)抗原刺激の違いにより、消化管上皮細胞が分泌するケモカインパターンには差があること、2)産生されたケモカイン蛋白は生物学的活性を持っていること、3)臍帯血中の単核球をstem cell factor,IL-6、prostaglandin E2と培養することにより肥満細胞への分化が可能なこと、を更に補強する為、追加実験をおこなった。さらに腸管出血性大腸菌O157感染による溶血性尿毒症症候群後に胆道感染を繰り返し肝不全に至った症例を経験し、その病態解析と、毒素吸着剤の有用性の検討を行った。これらの結果をふまえ、現在更に効率よく肥満細胞に分化誘導、かつ長期培養が可能なサイトカインの組み合わせを検討中で、よりin vitroに近い消化管モデル系の作製に全力をあげている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小田慈: "病原性大腸菌O157患者の臨床医学的解析"病原性大腸菌O157による疾患の重症化及び治療を目的とした医薬品の開発研究 研究報告書(研究代表者 竹田多惠). 128-129 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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