研究課題/領域番号 |
10670733
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
守分 正 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (40243505)
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研究分担者 |
井上 勝 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (20253023)
田中 弘之 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80231413)
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キーワード | 骨密度 / 小児 / 成長ホルモン / 性腺ホルモン / エストラジオール |
研究概要 |
骨量獲得過程に及ぼす成長ホルモン・性腺ホルモンの影響を検討する目的で、研究を行った。対象・方法:性腺機能機能不全を有さない部分成長ホルモン分泌不全症患児185名(3.5〜15.7歳)について、腰椎骨密度をDual energy Xray absorptiometryにより、縦断的に検討した。高感度測定法による血中エストラジオールに関する検討には、正常対照63名、低身長児、女23名3.9〜15.2歳、男73名2.3〜15.7歳を対象に、小児期の低濃度域における血中濃度測定の信頼度を検討し、腰椎骨密度との関連を検討した。結果:部分型成長ホルモン分泌不全において、成長ホルモン投与により、腰椎の面積および骨塩量の増加が見られた。腰椎面積の増加が投与開始1、2、3年目と年間15%の増加を見たが一方、骨塩量の増加は1年目(男20.5%女17.5%)に比し2年目(男28%女33%)、3年目(男36%女34%)と漸増して認められ、その結果投与3年目に男女とも有意の骨密度の増加を認めた。小児期のエストラジオールの測定は1.4pg/ml以上で十分な精度を持って可能であり、乳児期に高値、幼児期から学童期にかけて低値で思春期の開始とともに増加する年齢に伴う変化を認め、男児においても低濃度(1.4〜12.7pg/ml)での年齢に伴う変化が存在することを確認した。成長障害児における検討では男女とも腰椎の骨密度はGRF試験の成長ホルモン頂値、エストラジオール濃度(女r=0.584、男r=0.261(P<0.05))と正の相関を認めた。男性においてtestosterone濃度とは明らかな関係はなかった。結論:骨の成長過程において骨量の獲得に、成長ホルモンおよびエストラジオールの両者の関与が男女とも明らかになった。
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