(1)インフルエンザ菌の各種分子疫学的解析法有用性を評価・比較:インフルエンザ菌をはじめインフルエンザ菌の分子疫学的解析法の手段としてのパルスフィールド電気泳動法pulsed-field gel electrophoresis(PFGE)、random amplified polymorphic DNA analysis(RAPD)、long and acculate polymerase chain reaction(LAPCR)で分離同定されたインフルエンザ菌を解析した。その結果、RAPD解析法では一部のbiotypeに特徴的なバンドの出やすいことが、判明した。しかし、LAPCR法ではb型インフルエンザ菌の多型性が出しにくいことが判明した。最終的に国内の分離菌の地域分布を解析するにはPFGE法が最も適切と考えられた。(2)インフルエンザ菌の各種分子疫学的解析法の結果判定のデータベース化:得られた各種遺伝的多型性解析の結果をコンピュータによる遺伝的系統樹 dendrogram 作成解析プログラムを行い、それぞれの検査法の比較検討を行った。PFGE法で千葉・神奈川・東京・愛知より分離された約30株の検討結果、いくつかの地域間での分離菌に特徴がみられ、今後の耐性菌に対する疫学解析の基礎が築かれた。検討結果は国際誌に」掲載された。
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