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1998 年度 実績報告書

ヘキソースアミニダーゼS(αα)とB(ββ)の活性部位と二量体形成部位について

研究課題

研究課題/領域番号 10670750
研究機関大阪市立大学

研究代表者

田中 あけみ  大阪市立大学, 医学部, 講師 (30145776)

キーワードβ-ヘキソースアミニダーゼ・αサブユニット / β-ヘキソースアミニダーゼ・βサブユニット / 二量体形成 / 活性部位 / 遺伝子発現
研究概要

β-ヘキソースアミニダーゼ・βサブユニット遺伝子は、GM2-ガングリオシドーシスO型の原因遺伝子として知られている。β-ヘキソースアミニダーゼAはαサブユニットとβサブユニットとの二量体であり、β-ヘキソースアミニダーゼBはβサブユニットが2つからなる二量体である。我々は今までに、日本人のβサブユニットの遺伝子異常の中で、Kl21Rは日本人に見られるpolymorphysmであり、P417LとK121Rのdouble mutationではβ-ヘキソースアミニダーゼB活性がわずかに低下し、P417L、K121R、S255Rのtriplemutationではβ-ヘキソースアミニダーゼB活性が著明に低下することを明らかにした。これらの結果より、S255Rの存在するエクソン6付近は、基質結合部位あるいは二量体形成部位としてβ-ヘキソースアミニダーゼB活性に重要な部位であると推測され、さらに、P417Lの存在するエクソン11付近は、β-ヘキソースアミニダーゼB活性に影響しないことから基質結合部位あるいは二量体形成部位のどちらでもないと推測される。そこで、正常およびdouble mutation、triple mutationをそれぞれ持つcDNAの発現ベクターを作成し、正常のαサブユニットのみを産生しβサブユニットは全く産生しない培養線維芽細胞中または、正常のβサブユニットのみを産生しαサブユニットは全く産生しない培養線維芽細胞中でこれらの発現ベクターをそれぞれ発現させ、β-ヘキソースアミニダーゼAおよびB活性の変化を見ることによりこれらの点変異が二量体形成に及ぼす影響を検討する予定である。
今年度は、正常およびP417LとK121Rのdouble mutation、P417L、K121R、S255Rのtriple mutationを持っcDNAの発現ベクターを各々作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Fujimaru,A.Tanaka et al.: "Two mutations remote from an exon/intron junction in the β-hexosaminidase β subunit gene affect 3'-splice site selection and cause Sandhoff disease." Human Genetics. 103・4. 462-469 (1998)

  • [文献書誌] 藤丸睦子、田中あけみ 他: "MOlecular analysis of Sandhoff disease." Cytomolecular Genetics. 3. 19-20 (1998)

  • [文献書誌] A.Tanaka,M.Fujimaru et al.: "Novel mutations including the second most common in Japan in the β-hexosaminidase α subunit gene,and a simple screening of Japanese patients with Tay-Sachs diseae." Journal of Human Genetics. in press.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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