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1999 年度 実績報告書

MDS,白血化Fanconi貧血における骨髄移植前処置法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10670760
研究機関東海大学

研究代表者

矢部 みはる  東海大学, 医学部, 講師 (40172514)

研究分担者 服部 欽哉  東海大学, 医学部, 助手 (50276820)
矢部 普正  東海大学, 医学部, 講師 (70220217)
加藤 俊一  東海大学, 医学部, 助教授 (70096212)
キーワードFanconi貧血 / 骨髄移植 / Fludarabine
研究概要

Fanconi貧血の移植前処置法の検討/Fludarabineに対する染色体脆弱試験
FludarabineはAra-Aにふっ素を導入しさらにリン酸エステル化した薬剤でnonmyeloablative stem cell transplantationとして注目を浴びている。
【目的】Fanconi貧血患者のfludarabineに対する染色体断裂の重症度とMTT法を用いた細胞増殖能を測定し,同薬剤が移植前処置に使用可能か否かを検討した.【方法】Fanconi貧血患者3例と健常成人3例のPHA刺激下末梢血リンパ球のCY血清,Ara-C,fludarabine添加による染色体断裂の重症度を検討した.同じリンパ球に上記薬剤を加えてMTT法にて細胞増殖能を測定した.【結果】FA患者ではCY濃度依存性に断裂も増加し個体差も大きいが,健常人では濃度に関係なく断裂はみられない.Ara-C処理ではFA患者,健常人ともにAra-Cの濃度依存性に断裂は増加するがFA患者では回復は遅く,48時間後でも断裂の増加を示すものもあった.しかし,fludarabine処理ではFA患者,健常人ともに濃度に関係なく断裂はほとんどみられず,MTT法でも細胞増殖能は健常人と差を認めなかった.【考察】FA患者の非血縁造血細胞移植の前処置として,Ara-Cとともにfludarabineは有用な薬剤であることが示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 矢部みはる: "Fanconi貧血の造血幹細胞移植療法"Annual Review 血液. 76-83 (2000)

  • [文献書誌] Miharu Yabe: "Role of interleukin-12 in the development of acute graft-versus-host disease in BMT patients"Bone marrow Transplantation. 24. 29-34 (1999)

  • [文献書誌] I Takakura et al: "An in vivo model of human skin acute graft-versus-host disease"Experimental Hematology. 27. 1815-1821 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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