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1999 年度 実績報告書

セロネガティブ自己免疫疾患発症機構の免疫遺伝学的解析-重症筋無力症潜在性全身型をモデルとして-

研究課題

研究課題/領域番号 10670763
研究機関東邦大学

研究代表者

四宮 範明  東邦大学, 医学部, 教授 (10104225)

研究分担者 山口 之利  東邦大学, 医学部, 講師 (30277339)
二瓶 浩一  東邦大学, 医学部, 講師 (20218241)
キーワード重症筋無力症潜在性全身型 / HLA-ClassIIアリルタイプ / CDR3領域のアミノ酸配列 / TCRVα / TCRVβレパトリー / TH1 / TH0タイプ / AChR応答T細胞
研究概要

小児期発症重症筋無力症(MG)の潜在性全身(LG)型において、血中AChR抗体は陰性あるいは低値を示す。従って、LG型は、セロネガティブ自己免疫疾患の病因解明に役立つ。MG・LG型のHLA-ClassIIタイプの解析は、HLA-DR1^*0901-DQB1^*0302-DQA1^*0101, HLA-DR1^*1302-DQB1^*0604-DQA1^*0301, あるいはこれらのヘテロアリル発現を高頻度に認た。小児期発症MG・LG型のHLA-ClassIIタイプ発現頻度と臨床症状の関係において、ヘテロアリル発現患者において、ステロイド治療抵抗性が認められ、寛解・憎悪を繰り返す。(投稿準備中)AChR抗体高値全身(G)型MGにおいて、HLA-ClassIIアリル発現頻度に相関が認められなかった。このことは、MG発症に重要であるAChR応答T細胞認識T細胞抗原エピト-プが、LG型とG型において相違するが、あるいは活性化AChR応答T細胞産生サイトカインの相違が違った病状形成をする可能性が示唆された。ヒトAchRα鎖分子を刺激抗原として、小児期発症MG・LG型患者(HLA-DR 9-DQ3/DR 13-DQ6ヘテロアリル)末梢血リンパ球からCD4+T細胞ラインを確立し、T細胞ラインのTCRVαおよびVβレパトリーを検討した。TCRVα1,2および3クローン、TCRVβ2,5.1および6クローンの拡大が認められた。TCRVβ2および6のCDR3領域のアミノ酸配列の解析において、アミノ酸配列相同性が認められ、単一クローンの拡大である考えられた。MG・LG型患者のCD4+T細胞ライン産生サイトカインパターンは、IL-2とIFNγ陽性TH1タイプかIFNγとIL-4陽性TH0タイプであり、抗体産生と関係するTH2タイプは認められなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 萩原ゆり、四宮範明: "高Ach-R抗体の異常高値をみとめ非典型的臨床経過をきたした小児全身型重症筋無力症の一例"脳と発達. (2000)

  • [文献書誌] 栗田富美子: "乳児アトピー性皮膚炎患児における血中NO産物、IL-8 RANTEAS Eotaxin値の変化について"アレルギー. (2000)

  • [文献書誌] Shinomiya,N.: "A New point mutation involving the splice donor site in the intron in a family with X linked agammaglobulinemia"Pediatr.Inter.. 42(6). (2000)

  • [文献書誌] 二瓶浩一: "川崎病病初期の各種血清免疫グロブリン値に関する検討"小児科臨床. 52. 1991-1996 (1999)

  • [文献書誌] Yamaguchi,Y: "Mass screening for Wilson's disease:Results and recommendation."Pediatr.Inter.. 41(3). 405-408 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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