研究分担者 |
里井 美香 久留米大学, 医学部, 助手 (50330824)
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 講師 (90211630)
大滝 悦生 久留米大学, 医学部, 助手 (80213750)
清水 透子 久留米大学, 医学部, 助手 (30289441)
永光 信一郎 久留米大学, 医学部, 助手 (30258454)
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研究概要 |
発作性のヒョレア,アテトーシスを伴うParoxysmal Kinesigenic Choreoathetosis(以下PKCと略す)は突然の運動で誘発されるdystonia,chorea,athetosisなどの不随意運動発作を特徴とする常染色体優性遺伝疾患である。本症の責任遺伝子を同定する目的で日本におけるPKCの実態調査と日本人家系においても遺伝子座位がchromosome 16に同定されているか否かを確認した。全国の医療機関229箇所にアンケート調査を配布し,101症例の患者を確認し,そのうち常染色体優性遺伝を示す8家系84人中PKCは43人に診断されていた。まず連鎖解析をおこない,日本人家系のPKCは16p11.2-q12.1の間に連鎖している事が確認された。次にPKCのcritical region(PKCR)内にあるイオンチャンネルや他の候補遺伝子interleukin-4-receptor α-chain gene(IL4R[MIM 147781]),the adenylate cyclase-7 gene(ADCY7[MIM 600385]),the protein phosphatase-4 catalytic subunit gene(PPP4C[MIM 602035]),monoamine-preferring sulfotransferase gene(STM[MIM 600641])を調べたが遺伝子変異は見つからなかった。現在新しく発見されたこの領域に存在する新たな分野が関与していないか共同研究中である。
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