• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

ラテックスアレルギーの抗原解析

研究課題

研究課題/領域番号 10670813
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

松永 佳世子  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (80131192)

キーワードラテックスアレルギー / 接触蕁麻疹 / プリックテスト / 抗原解析 / ELISA / イムノブロット / 特異IgE抗体 / インエビッションイムノブロット
研究概要

1)当科で経験したラテックスアレルギー42例中33例の血清を用いてAlaSTAT AlaBLOT Specific lgE assayを施行したところ,14.7kDから113kDにかけて複数のバンドを検出した.ラテックス製ゴム手袋(Glovex Eco)抽出液は大部分のバンドを抑制した.
2)Immunoblot assayでは,33例の血清lgEはラテックス製ゴム手袋(Glovex Eco)抽出液に複数のバンドを検出した.この抽出液をinhibitorとしてinhibition immunoblot assayを行ったところ,7.2kD以下のバンドおよび28,37,49kDのバンドがラテックス製ゴム手袋(Glovex Eco)抽出液,23kDのバンドがNALにおいて抑制された.
3)ゴム手袋(Glovex Eco)抽出液およびNon-ammoniated latex(NAL)の両者に共通するバンドは7.2kD以下,15,30,50kDに認められた.
以上の結果より,
1)今回の症例では主要抗原であるHev b 6.03およびHev 8である14.7kD付近とラテックスフルーツ症候群に関連する蛋白抗原である30kD付近のバンドが得られた.
2)ラテックス手袋抽出液のimmunoblotを抽出液で抑制した場合,7.2kD以下の分子量のバンドと37kDのバンドが抑制された.これは主要抗原であるHev b 6.02(hevein,4.7kD),Hev b3(β-1,3-glucanase,37kD)である可能性が高いと考えた.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 秋田浩考他: "ラテックスアレルギー患者2例-手術時における予防対策-"皮膚. 41. 319-323 (1999)

  • [文献書誌] 冨高晶子他: "ラテックスアレルギー30例の重症度と特異IgE抗体、皮膚テストの関連性"日本皮膚アレルギー学会雑誌. 7. 28-35 (1999)

  • [文献書誌] 冨高晶子他: "Oral Allergy Syndrome に伴う蕁麻疹-栗による症例-"アレルギーの臨床. 20. 37-40 (2000)

  • [文献書誌] 冨高晶子他: "栗摂取によるアナフィラキシー"アレルギー. 49. 4月号決定 (2000)

  • [文献書誌] 冨高晶子他: "ラテックスアレルギーの臨床"アレルギーの臨床. 19. 22-26 (1999)

  • [文献書誌] 冨高晶子他: "ラテックスアレルギーと食物"アレルギー科. 9. 41-45 (2000)

  • [文献書誌] 秋田浩孝他: "アレルギー"職性ラテックスアレルギー30例のまとめ. 5月号決定 (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi