研究課題/領域番号 |
10670824
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
井上 登美夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80134295)
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研究分担者 |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
富吉 勝美 群馬大学, 医学部, 助手 (60188802)
織内 昇 群馬大学, 医学部, 助手 (40292586)
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キーワード | FMT / FDG / PET / がん治療 / アミノ酸 |
研究概要 |
当科で開発したF-18アミノ酸製剤 F-18アルファメチルタイロシン (以下 FMT)ががん治療のモニタリングに有用であるかを動物実験および臨床検査にて評価した。 動物実験では直腸癌LS180を移植したヌードマウスを抗癌剤5-FU投与前と投与24時間後、さらに投与後7日目の3群に分けFDG,C-11メチオニン、FMTを各々投与し、腸瘍への集積量を測定した。その結果いずれのトレーサも5-FU投与前は高値を示し、投与24時間後の腸瘍径に変化のない時点で有意の低下を認めた。臨床的検討として肺癌8例(小細胞癌3例、非小細胞癌5例)良性肺疾患4例(サルコイドーシス2例、Mycobacteriumu aviumu complex(MAC)2例)の計12例に対し、FDGPETとFMTPETを施行した。また、小細胞癌3例についてはさらに化学療法1クール目、4クール目の計3回のPETを行い効果判定を行った。FDGはFMTより高い腸瘍への集積を示したが、良悪性の鑑別にはFDGよりFMTが優れた。また、化学療法施工中のモニタリングを行った3例の治療効果は1例がCR、1例がPRで1例はno changeであったが、治療期間中FDGは最終的な治療効果と関連なく集積が減少したが、FMTはCR例は著名に低下、PR例は低下、no change例は集積が変化せず早くから治療効果を反映するモニタが可能であった。
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