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1999 年度 実績報告書

アルツハイマー病における神経移植・薬物効果の核医学的評価に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10670832
研究機関金沢大学

研究代表者

森 厚文  金沢大学, アイソトープ総合センター, 教授 (90019604)

研究分担者 辻 志郎  金沢大学, 医学部, 助教授 (70227388)
柴 和弘  金沢大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (40143929)
キーワードアルツハイマー病 / コリントランスポータ / βアミロイド / 核医学
研究概要

ラットの皮下に埋め込んだ滲透圧ポンプから側脳室内に合成βアミロイド蛋白(1-40)を300pg/dayで持続的に2週間注入して、アルツハイマー病モデルラットを作成した。モデルラットと対照ラットについて行動薬理学的変化(記憶学習障害の程度)を8方向放射状迷路を用いて評価した。さらに、ムスカリン性アセチルコリン(mACh)神経系の変化をmACh受容体は[^3H]QNB,Achトランスポータは[^3H]vesamicolを用いて定量的オートラジオグラフィ(バイオイメージングアナライザーBAS5000にて定量解析)にて評価した。
モデル群では対照群と比較して迷路の正選択数が有意に低下、すなわち明らかな記憶学習障害が起こり、モデル動物としての有用性が示唆された。[^3H]QNBの頭頂葉大脳皮質/小脳比はいずれも有意差を認めなかったが、[^3H]vesamicolでは対照群で2.45±0.20に対してβアミロイド投与群で2.10±0.09と有意に低下した(p<0.05)。神経の変性脱落がおこるβアミロイド脳室内持続投与モデルラットにおいて[^3H]QNBオートラジオグラフィでは捉えがたい変化を[^3H]vesamicolオートラジオグラフィで捉えることができた。痴呆におけるアセチルコリン神経系の核医学的評価法としては、vesamicolによるシナプス小胞膜アセチルコリントランスポータ・イメージングが適しており、^<123>Iや^<18>Fなどで標識することによりSPECTやPETイメージングが期待される。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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