正常ラットにおける血流、交感神経機能評価を試みた。血流はT1-201を用い、交感神経イメージングはI-125-Metaiodobenzylguanidine(MIBG)を用い、尾静脈より投与し、屠殺後に各心筋部分のカウントをウエルカウンターで測定した。心筋内T1-201の分布は各心筋部位、すなわち前壁、側壁、中隔、下壁、さらに心外膜、心内膜側でほぼ均一な分布を示した。一方、MIBGの分布は前壁、側壁、中隔、下壁各部では同等であったが、心内膜と心外膜での集積を比較すると心内膜側で低く投与180分後にはその比は0.8であった。Reserpine投与によりMIBGの集積は投与3時間後で68%へ減少した。 マクロオートラジオグラフィはイメージングプレートを用いT1-201、I-125-MIBG、I-125-BMIPPの投与で施行したが、良好な画像が得られ上記心筋サンプルカウント法とよく相関した。 心筋梗塞は冠動脈を結紮することで作成したが、その範囲は個体差等もありばらつきがみられた。再灌流モデルは手技的な問題もあり今後の課題として残された。
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