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1998 年度 実績報告書

FDGによる正常脳糖代謝PET画像の撮影装置や撮影法による差とその補正

研究課題

研究課題/領域番号 10670882
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

千田 道雄  財団法人 東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 研究室長 (00216558)

研究分担者 菅野 巌  秋田県立脳血管研究センター, 副研究局長
福田 寛  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30125645)
定藤 規弘  岡崎生理研, 大脳皮質機能心理生理部門, 教授 (00273003)
織田 圭一  財団法人 東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 研究助手 (70224235)
外山 比南子  財団法人 東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 主任研究員 (50180188)
キーワードPET / FDG / 局所脳糖代謝 / 入力関数 / 動態モデル / 解剖学的標準化 / SPM
研究概要

F-18フロロデオキシグルコース(FDG)を静脈投与し、動脈血漿中の放射能濃度の時間経過(入力関数)を3施設で計250名を対象に測定した。入力関数をDuBois式による体表面積あたりの投与量で校正すると、個人差によるバラツキは10%、積分値のそれは7%となり、また施設による系統的な差は認められなかった。FDGの入力関数を標準化することにより、投与量・身長・体重からある程度入力関数を推定できる可能性が示唆された。
FDG投与後、PETで脳の局所放射能を45分間経時的に撮影(ダイナミックスキャン)し、同時に入力関数を測定した。さらに、55分後に1回撮影(スタティックスキャン)した。3Kコンパートメントモデルに基づく動態解析を行って得られたinnflux rate constant(Ki=Klk3/(k2+k3))と、55分後の局所放射能を入力関数の積分で割ったもの(fractlonal uptake)は、同一被検者内ではきわめてよく相関し、しかも両者の関係はline of identityに近かった。Kiは糖代謝速度に比例するので、上の入力関数の標準化法と組み合わせれば、無採血1回撮影で局所脳糖代謝速度をある程度推定できる可能性が示唆された。正常若年者と高齢者計20名において、FDG投与後45-55分の1回撮影画像をSPM95(アフイン変換と二次変換を使い、フーリエは使わず)で解剖学的に標準化した。明らかに他と合わない例があった。加齢効果は、前頭前野、後下前頭回、側頭葉前上部で大きく、後頭葉は個人差が大きかった。FDG画像をSPMで標準化する場合には慎重を要することが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Michio Senda ほか: "Influence of ANOVA design and anatomical standardization on the statistical mapping for PET" Neuro Image. 8・3. 283-301 (1998)

  • [文献書誌] Motoaki Sugiura ほか: "Anatomic validation of spatial normalization methods for PET." Journal of Nuclear Medicine. 40・2. 317-322 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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