研究課題/領域番号 |
10670898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 順天堂大学 (1999) 鳥取大学 (1998) |
研究代表者 |
井上 雄一 順天堂大学, 医学部, 講師 (50213179)
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研究分担者 |
周藤 裕治 鳥取大学, 医学部, 助教授 (10135858)
神波 雅之 鳥取大学, 医学部, 講師 (80271047)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 睡眠時無呼吸 / 交通事故 / 眠気 / アセタゾラミド / 歯科装具 |
研究概要 |
1 114名の睡眠時無呼吸(SAS)患者に対し、運転中の眠気、居眠り運転ならびにこれに基づく事故の有無について調査し、呼吸障害指標ならびに眠気の指標となるmultiple sleep latency test(MSLT)との関係、治療予後について検討した。SAS患者では、29.8%に居眠り運転の既往があり、その値は一般人口の4倍以上に達していた。またさらに、SAS患者の9%で居眠り運転による事故を生じていた。 居眠り運転を生じていたSASドライバーは、すべてMSLTの入眠潜時は10分以内に集中していた。居眠り運転の生じやすい時間帯は12〜16時に最も集中していた。治療開始1年後の転帰としては、治療後の無呼吸指数が治療前に比べて75%以上低下した症例では、運転中の眠気が完全に消褪していた。 以上により居眠り運転を防止する上では、MSLT潜時10分がcut offになることを、また眠気に関連した運転トラブルを防止する上では、無呼吸を75%以上抑止することが必要であると判断された。 2 本症候群に対し唯一保険適用を得ている薬剤アセタゾラミドは閉塞型、中枢型、混合型いずれに対しても有用であるが、無呼吸-低呼吸指数30以上の重症例には効果が乏しく、軽症例のみが適応になると考えられた。しかしながら上気道外科手術と本治療を併用すると相乗効果により著明改善が得られることが明らかになった。 3 下顎を前方突出させる歯科装置の使用は、SAS症例の70%で有効であることが確認された。睡眠時の上気道MRI所見からみて、その適応の第一になるのは、舌根部閉塞症例だが、後口蓋部閉塞の症例にも少なからず有用であると判断された。
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