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2000 年度 実績報告書

ストレスと脳内ポリアミン代謝の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 10670903
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

林 泰資  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80173037)

研究分担者 田中 淳一  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00212035)
キーワードストレス / 細胞死 / ポリアミン / アセチルポリアミン / FK506 / ジアゼパム / 過酸化水素 / ポリアミン分解反応
研究概要

てんかんや脳損傷,あるいは心理的ストレスにともなって脳のポリアミン合成反応および分解反応が活性化され,プトレッシン濃度が増加する。特にポリアミン分解反応は,その副産物として過酸化水素を発生することから,細胞死との関連性が議論されている。一方,カイニン酸てんかんは激しい行動上のけいれん活動とともに,脳の細胞死を誘発する。本研究では,ポリアミン分解反応の活性化と細胞死の関係を明らかにするため,カイニン酸てんかんによる細胞死を抑制するFK506と,けいれんを抑制するジアゼパムのポリアミン分解反応に対する効果を,ラットの海馬と梨状皮質を用いて比較検討した。ラットにFK506(0.5mg/kg,i.p.)とジアゼパム(4mg/kg×5,30分毎,i.p.)を投与し,カイニン酸てんかん誘発後のポリアミンおよびアセチルポリアミンの濃度変化を測定した。アセチルポリアミンを測定するグループはポリアミン酸化酵素阻害剤であるMDL72527(50mg/kg,i.p.)をカイニン酸投与(9mg/kg,s.c.)の1時間と24時間前に前処理した。その結果,FK506はカイニン酸によるけいれん活動に効果を示さず,アセチルポリアミン濃度にも影響を与えなかった。一方,ジアゼパムはカイニン酸によるけいれん活動を抑制するとともにアセチルポリアミンの増加を阻止した。このことは,ポリアミン分解反応が細胞死よりもけいれん活動とより密接に関連していることを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasushi Hayashi, et al.: "Involvement of the polyamine interconversion pathway in the regulation of putrescine level and brain excitability in pentylenetetrazol-induced kindling"Journal of Brain Science,. (in press).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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