研究課題/領域番号 |
10670911
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
中野 倫仁 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20284995)
|
研究分担者 |
村上 新治 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30142756)
林 和秀 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40315510)
齋藤 諭 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30295357)
|
キーワード | アルツハイマー病 / 画像 / 病理 |
研究概要 |
1 補助金の使用項目 ニコン生物学顕微鏡E600と顕微鏡デジタルカメラ(HC300i)を購入してPower Macintosh G3に接続してMacSCOPEにより解析して病理標本の病変分布を測定した。消耗品としてフラスコ、チューブ、ピペットを購入して免疫染色を行った。 2 研究結果 (1)アルツハイマー病(AD)の脳血流(rCBF)の解析 3例のADについて、^<99m>Tc-ECD SPECTと^<123>I-IMPSPECTを実施し、臨床徴候と眼球運動検査による頭部一眼球協調運動との相関を検討した。下頭頂小葉の血流低下と眼球運動の障害が相関してた。また、^<123>I-IMPSPECTの方が病巣を鋭敏にとらえることが可能であった。その他、5例の症例について、核種間の差異を検討し、下頭頂小葉、後頭葉および側頭葉において、^<123>I-IMPの方が検出率で勝っていた。 (2)病理所見の解析 9例のADについて海馬、下側頭回、上前頭回および上頭頂小葉のアミロイドアンギオパチーにおいてPS-1が発現していることを確認した。また、継続したSPECTが可能であった症例については、Bodian-anti β染色により老人斑面積と神経細胞数を計測した。上頭頂小葉、下頭頂小葉、上側頭回および後帯状回においてアミロイド沈着(面積2%以上)と神経細胞脱落(20cells/mm^2以下)が高度であった。 (3)病理所見とrCBFとの相関 両者を対応し得た症例についてはアミロイド沈着と神経細胞脱落の両者とrCBFについては有意な相関があった。
|