研究課題/領域番号 |
10670914
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
池田 正明 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80232198)
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研究分担者 |
本間 さと 北海道大学, 医学部, 助教授 (20142713)
折茂 彰 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70275866)
吉村 和法 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20158497)
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キーワード | サーカディアンリズム / BMAL1 / 時計遺伝子 / 視交叉上核 / 睡眠覚醒・リズム障害 / 遺伝子解析 / ノックアウト / ヌプライスバリアント |
研究概要 |
1) マウスBMAL1 cDNAのクローニングとスプライスバリアントの解析 BMAL1 cDNAをマウス脳cDNAよりPCRによりクローニングし、4つのクローンを得た.塩基配列を解析した結果、2個のクローンは625アミノ酸をコードするヒトBMAL1bに相当する配列であったが、他の2種はそれぞれN末近傍に7アミノ酸の挿入とPAS-AドメインのN末側のエクソンが欠落した異なるcDNAであることが明らかになった。これらの配列は、それぞれBMAL1b'及びBMAL1gと命名した。組織におけるこれらバリアントの発現を検討するため、バリアント特異的なプライマーを作成し、RT-PCRにより解析した。BMAL1bは、大脳、小脳、視交叉上核、骨格筋、精巣で強い発現がみられた。BMAL1b'もBMAL1bとほぼ同様の発現パターンと発現量を示した。それに対してBMAL1gはBMAL1bで強い発現がみられた組織で弱い発現がみられたが、他の検討した組織では発現がほとんど観察されなかった。 2) BMAL1、Clock発現の解析 ラットBMAL1、Clock cDNAをクローニングし、in situハイブリダイゼーションを行った。BMAL1、Clock mRNAは視交叉上核で強く発現し、小脳、海馬にも発現がみられた。BMAL1とClockの発現を経時的に観察したところ、BMAL1は暗期に、Clockは明期にピークがある、サーカディアンリズムを示すことが明らかになった。 3) BMALl ゲノム解析 マウス及びヒトBMAL1ゲノムをクローニングし、塩基配列の解析をした。マウスBMAL1ゲノムは少なくとも17のエクソンで構成されることが判明した。
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