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1998 年度 実績報告書

染色体17P13領域に存在する巨核芽球性白血病関連遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 10670935
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 武幸  千葉大学, 医学部, 助教授 (30187207)

研究分担者 野口 靖  千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
白澤 浩  千葉大学, 医学部, 教授 (00216194)
大木 操  国立がんセンター研究所, 部長 (00158792)
丹沢 秀樹  千葉大学, 医学部, 教授 (50236775)
布施 晃  国立感染症研究所, 室長 (60110300)
キーワード巨核芽球性白血病 / 17番染色体 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子
研究概要

我々は、我々が経験した10数例の巨核芽球性白血病細胞全てを培養し、その内4例において株化に成功した(CMK,CMY,CMS,CTS)。株化した4例全てに17番染色体異常を伴っており、予後不良で全員が早期に原病死した。
CMYについては、樹立時の患者血中には17P13転座を有する芽球は認められなかったが、その後、17P13を有する芽球が再発として出現してきた。すなわち、樹立時にわずかに存在した芽球に,より細胞株が樹立し、かつその芽球が化学療法に反応しないで再発してきたことが確認された。CMYはSSCr法にてP53遺伝子には異常を認めておらず17P13の異常はP53とは異なることが示された。
CMKにおける17P13異常は患者における唯一の染色体異常であり、CMSにおける17P13異常は患者において数種認められた染色体異常の中で唯一全ての細胞に認められており、共に17P13異常の転座が巨核芽球性白血病の発症と深く関わっている可能性が強い。
これら3種の細胞株、およびこれら細胞株の培養開始前の骨髄細胞を培養することにより得られた骨髄線維芽細胞からDNA,RNAを抽出・精製した。それぞれについて、骨髄線維芽細胞(正常細胞)と細胞株双方のRNAについて、RT-PCR法を用いたdiffercntial display法を行い、細胞株にはないが、正常組織にはあるmRNAのcDNAを作成中である。今後、骨髄線維芽細胞(正常細胞)と細胞株双方のDNAを利用したrepresentational difference analysis(RDA)法により細胞株にはないが、正常組織にはあるDNA断片を増幅し、両者をhyblidyzeすることにり、共通したDNAを検出し、染色体17P13に存在する巨核芽球性白血病に関連した遺伝子のクローニングをめざす。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ogawara K.: "Evidence for a distimet tumor suppresson gene on chromosome 13414 involved in metastasis of oral cancers" Int.J.Cancer. 79. 312-317 (1998)

  • [文献書誌] Miura N: "Establishment of a new human megakaryoblastic cell line,CMY,with chromosome 17P abnormalities" Int.J.Mol.Med. 1. 559-563 (1998)

  • [文献書誌] Wang XL: "Localization of a tumor suppressor gene associated with human oral cancer on 79-31.1" Int.J.Cancer. 75. 671-674 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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