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2000 年度 実績報告書

透析アミロイドーシスモデルマウスの作出と病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10670990
研究機関新潟大学

研究代表者

丸山 弘樹  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (10293218)

キーワードトランスジェニックマウス / ヒトβ_2-ミクログロブリン / CAGプロモーター / 透析アミロイドーシス
研究概要

RT-PCRでクローニングして得たヒトβ_2-ミクログロブリンcDNAをcDNA発現ベクターであるCAGプロモーターに接続して構築した導入遺伝子を用いて、トランスジェニックマウスの作出に成功した(5系統のF0を作出した)。各系統のF0をワイルドのマウスと交配して得られたF1の脳、肺、心、肝、脾、腎、骨格筋でヒトβ_2-ミクログロブリンのmRNAの発現をRT-PCR、ノーザンブロットで、血液と尿におけるヒトβ_2-ミクログロブリンの発現をウエスタンブロットでそれぞれ確認した。ヒトβ_2-ミクログロブリンの血漿濃度、尿中濃度を測定し、5系統でのヒトβ_2-ミクログロブリンの発現の強さの違いを確認した。各系統毎にホモを確立する目的で、それぞれの系統内でF1同士を交配してF2を得た。F2をPCRで解析し、トランスジェニックマウスと確認したマウスをワイルドのマウスと交配し、生まれたマウスをPCRで解析した。ヒトβ_2-ミクログロブリンの発現が高い系統において、すべてトランスジェニックマウスと判定されたF2(ホモ)が得られた。これまでの解析結果では、血漿ヒトβ_2-ミクログロブリン濃度は、透析患者のレベル(20〜30mg/l)に達しているが、アミロイドの沈着は認められていない。透析アミロイドーシスは腎不全患者にのみ認められることから、腎機能が正常ではアミロイドの発症は起きないものと考えられる。そこで、アミロイドの沈着を図る目的で5/6腎摘をして腎不全の要因を組み込んで20ヶ月以上経過したマウスについて解析を行っているところである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 丸山弘樹: "破壊性脊椎関節症"腎と透析. 第49巻増刊号. 734-737 (2000)

  • [文献書誌] 風間順一郎: "ビタミンD代謝障害"腎と透析. 第48巻4号. 453-457 (2000)

  • [文献書誌] 丸山弘樹: "腎性貧血に対する発現プラスミドcDNAによる遺伝子治療の基礎的検討"腎性貧血研究会平成11年度研究報告集. 205-214 (2000)

  • [文献書誌] 丸山弘樹: "5/6腎摘腎不全ラットの腎性貧血に対する遺伝子治療の基礎的検討"第8回腎とエリスロポエチン研究会Proceedings. 19-28 (2000)

  • [文献書誌] 丸山弘樹: "Annual review腎臓2001 透析アミロイドーシスによる関節症の治療"中外医学社. 251 (2001)

  • [文献書誌] 丸山弘樹: "EBM血液浄化療法 透析アミロイドーシス"金芳堂. 432 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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