従来我々は、3T3-L1培養脂肪を用いてTSHRの5'上流を研究し、-146から-90に脂肪特異的、分化特異的発現を制御する部位が存在し、特に-146から-127のCRE likeの配列と-112から-106のEts結合部位が重要と考えられた.前者は分化に伴い増加し、後者は分化に伴い減少する. このため両部の配列を用いて放射能でラベルし、プローベを作成した.これを用いて3T3-L1培養脂肪のcDNAライブラリーを得て、発現ベクターλgt11に挿入し、融合蛋白を得てサウスウエスタン法にて数個の陽性プラークを得た.現在これをクローニングした.これらのクローンを用いて、TSH存在化非存在下でのメッセンジャーRNA発現量の違い、及びvitro translationによる合成蛋白を用いて機能の検討を行う予定である.
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