研究課題/領域番号 |
10671032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
原口 和貴 山梨医科大学, 医学部, 講師 (70165009)
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研究分担者 |
池田 眞人 山梨医科大学, 医学部, 医員 (20242638)
志村 浩己 山梨医科大学, 医学部, 助手 (40303416)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | TSH受容体 / 脂肪細胞 / 分化 / differentiation |
研究概要 |
従来我々はラット、およびマウスの脂肪細胞およびそれらの培養細胞にTSH受容体(TSHR)が存在し、このことがバセドウ病眼症の病因としての後眼窩脂肪組織のTSHR発現のメカニズムを知る上で重要であることを報告してきた. 1.3T3-L1培養脂肪細胞の分化に伴い、TSHRの発現が増強する. 1:分化を阻害するサイトカインによりTSHRの発現は減少する. 2:TSHを作成させると分化は阻害されTSHRの発現は減少する. 2.3T3-L1培養脂肪細胞においてTSHRの発現はPPARγの発現により規定される. 1:3T3-L1培養脂肪細胞でのTSHR発現に先だってPPARγのが発現する. 2:PPARγの活性化剤を培養液中に添加するとTSHRの発現が増強する. 3:PPSRγ2をアデノヴィルスを用いて強制大量発現させるとTSHRの発現が増大する. 3.一方同じく3T3-L1培養脂肪細胞を用いたTSHR5'上流の研究では以下の成果を得た. 1:プライマーエクステンションおよびnested PCRにて-89から-68までの間に数カ所の転写開始点を認めた. 2:-146から-90に脂肪特異的、分化特異的発現を制御する部位が存在し、特に-146から-127のCRE likeの配列と-112から-106のEts融合部位が重要と考えられた.このことはdeletion mutantおよびfoot printの両実験において明らかとした.
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