FTZ-F_1βはFTZ-F_1ファミリーに属する新しいタイプの核内受容体である。 その構造と機能は充分に解明されておらず、今回、ヒト遺伝子構造の解明とその転写調節機構における検討を行い、以下の知見を得た。 1.ヒトFTZ-F_1β遺伝子は、全長約35kbで、8エクソン構造よりなり、そのエクソン-イントロン構造は、FTZ-F_1ファミリーのαタイプともいえるヒトAd4BP/SF-1遺伝子構造と極めて類似していた。 2.ヒトFTZ-F_1β遺伝子の5'隣接領域約3.2kbを用いて、その転写調節機構の研究を行った。その基盤転写活性は極めて高く欠失変異実験により、-2.5から-1.5kbの間にその基礎転写活性を担う領域があることが確認された。
|