研究課題/領域番号 |
10671054
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
伊藤 正毅 秋田大学, 医学部, 教授 (40126389)
|
研究分担者 |
目黒 裕之 秋田大学, 医学部, 助手 (60291093)
小泉 昭夫 秋田大学, 医学部, 教授 (50124574)
|
キーワード | 常染色体性優性遺伝 / 糖尿病 / 成因 / アキダマウス |
研究概要 |
協同研究者の小泉らによって作製された非肥満、若年発生、常染色体優性遺伝の糖尿病をもつマウス(秋田マウス)の糖尿病の成因を明らかにするため、このマウスの膵臓の単離ラ氏島と正常マウスのそれのmRNAを用いてsubtraction法を行なっていた.しかし、この間に他の研究所の研究者によってこの秋田マウスの糖尿病の原因がinsulin遺伝子の異常であることが明らかにされた.そこでinsulinの分泌に関与する他の物質を明らかにするため、以下の発想で研究を続けることにした.絶食が長く続くことによって糖尿病状懸が生ずることは知られている.この現象は絶食によってinsulin産成、分泌に関与する物質の減少(mRNAの減少)が起こるためでないかと考えこの現象に関わる物質の遺云子を突き止めるにことにした.ラットを必要な電解質と水を与えて飼育し4日、6日、8日、10日、12日にintravenous glucose tolerance testを行なってみると10日以後で4-8日と比較しIVGTTで著明な血糖の上昇とrat insulinの分泌低下が起こることが判明した.11日の絶食の条件で作製した飢餓ラットと正常ラットの単離ラ氏島のmRNAを抽出、精製しcDNAを作製した.正常ラット由来cDNAの長さを均一にするため制限酵素で消化し、そこにアダプターを付加した後、飢餓ラット由来の過剰のcDNAとsubtraction hybridizationを行ない発現の差のある遺伝子を分離した.subtraction PCRを行ないさらに、特異性をあげた.今後、飢餓ラット由来のmRNAよりcDNA libraryを作製し遺伝子の同定と全長の遺伝子をえるため、PCR産物をプローブに用いてcrosshybridizationを行なう.
|