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1999 年度 実績報告書

常染色体性優性遺伝形式をとる糖尿病の成因に関する研究-モデルマウスを用いた解析

研究課題

研究課題/領域番号 10671054
研究機関秋田大学

研究代表者

伊藤 正毅  秋田大学, 医学部, 教授 (40126389)

研究分担者 目黒 裕之  秋田大学, 医学部, 助手 (60291093)
小泉 昭夫  秋田大学, 医学部, 教授 (50124574)
キーワード二型糖尿病 / 追加分泌 / 飢餓ラット / ベータ細胞 / 単離ラ氏島 / サブトラクションハイブリダイゼーション / in situハイブリダイゼーション / データベース検索
研究概要

新たな糖尿病モデルマウスである秋田マウスについて異常遺伝子同定の研究を進めていたが、他研究機関によりその異常遺伝子が同定された。また、その遺伝子異常による人の糖尿病の発症の報告はなく、人においては糖尿病発症と関連ないものと考えられた。そこで我々は研究テーマを変え二型糖尿病発症機序について研究を行うこととした。二型糖尿病患者にみられる早期からの生理機能の異常の一つは、食直後の生理的血糖の上昇に見合うインシュリンの追加分泌の遅れと分泌の低下である。したがって、追加分泌に関わる生理的な機構を知ることが研究を進めるうえで極めて重要である。一方、飢餓状態ではこのインシュリンの追加分泌が起こらないことが知られている。そこで我々は飢餓ラットと、食事を取らせ追加分泌のある正常ラットのそれぞれのラットの間で発現の差のある遺伝子を探すことでこの追加分泌に関係する遺伝子を知ることができると考えた。このニ系列のラットより、インスリン産生細胞であるベータ細胞が90%を占める膵臓ラ氏島を単離し、RNAを抽出した後、過剰の飢餓ラット由来のcDNAと正常ラット由来のcDNAとのあいだでサブトラクションハイブリダイゼーションを行い、二者で発現の差のあるcDNAを分離した。これを遺伝子発現ベクターにサブクローニングし数十個のクローンを得た。次にそれぞれのクローニンの塩基配列を決定しデータベース検索を行った。重複クローンなどを除き有意と考えられるクローン十数個について、現在RNAプローブを作成し、組織切片を用いてin situハイブリダイゼーションを行い遺伝子レベルでの発現の確認をおこなっている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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