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1999 年度 実績報告書

動脈硬化進展におけるVEGFの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671061
研究機関名古屋大学

研究代表者

葛谷 雅文  名古屋大学, 医学部, 講師 (10283441)

研究分担者 小池 晃彦  名古屋大学, 医学部, 医員
井口 昭久  名古屋大学, 医学部, 教授 (20109763)
キーワード動脈硬化 / 血管内皮細胞 / VEGF / 変性低比重リポ蛋白
研究概要

昨年度にvascular endothelial growth factor(VEGF)が酸化的変性低比重リポ蛋白(Ox-LDL)の血管内皮細胞障害を抑制することを報告した。さらに一酸化窒素合成酵素阻害剤の使用によってVEGFの効果が一部消失することから、一酸化窒素がVEGF内皮細胞障害抑制効果に関与していることを示唆する成績を得た。今回、実際に一酸化窒素がVEGFと同様にOx-LDLの内皮細胞障害を抑制するか否かを検討した。一酸化窒素ドナーとしてSpermine NONOateを使用したところ、Spermine NONOateは1μMから300μMまで濃度依存性にOx-LDLの内皮細胞障害を抑制した。
またVEGFの上記の効果がいずれの受容体を介しているかを明らかにするために、Flt-1,KDR/Flk-1遺伝子を内皮細胞のcell lineに導入し安定発現系を確立した。このFlt-1,KDR/Flk-1発現細胞を使用しVEGFによる効果を検討したが、いずれの発現細胞にもOx-LDLによる障害に対して抑制効果を認めなかった。以上より、VEGFによる内皮細胞障害抑制効果はFlt-1,KDR/Flk-1両受容体が必要な可能性がある。今後両遺伝子を同時に発現する系を確立し再検討するとともに、Flt-1,KDR/Flk-1に特異的中和抗体を使用し、VEGFの内皮細胞防御効果に関与する受容体の特定を検索する予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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