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1999 年度 実績報告書

中心静脈栄養時における腸管粘液の腸管透過性抑制作用に関する実験的臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671111
研究機関岐阜大学

研究代表者

林 勝知  岐阜大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80144020)

研究分担者 安村 幹央  岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (90313882)
キーワード中心静脈栄養 / bacterial transl ocation / 腸管粘液
研究概要

本研究の目的はTRN(total paraenteral nutrition)施行時のBT(bacterial translocation)と腸管粘液量との関係を検討し、腸管粘液分泌促進によるBTの抑制効果を明らかにすることにある。鼠チフス菌回腸ループ内投与モデルを用いてTPN施行時のBTと腸管粘液量の定量的変化の評価を試みた。
1)鼠チフス菌回腸ループ内投与モデルを用いたTRN施行時のBTの評価
顕微鏡下に右頚静脈より上大静脈へ留置したカテーテルを用いてTPN下に2週間飼育したラットと対照群を作成した。2週間の飼育後、両群に対し開腹下に回腸末端に作成したclosed loop内に鼠チフス菌を注入した。注入後、経時的に門脈血と下大静脈血および腸間膜リンパ節を採取し、translocateした細菌数を鼠チフス菌を対象とした培養法により定量測定してBTを評価した。その結果、TRN群では対照群に比し有意にBTが高率に生じることを確認した。
2)鼠チフス菌回腸ループ内投与モデルを用いたTRN施行時の腸管粘液の定量的評価
上記1)の両群の終末回腸より組織標本を作成し、HE・PAS・Alcian-blue・FITC-UEA-I染色を施行した。染色標本の顕微鏡像を顕微鏡カラーテレビ装置でモニターしつつコンピューターに取り込み、専用ソフトウエアーを用いて、腸管形態と腸管粘液量を定量測定した。その結果、TRN群では対照群に比し有意に腸管が萎縮し粘液量が減少していることが確認された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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