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1998 年度 実績報告書

癌転移関連遺伝子のクローニングとその臨床応用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 10671117
研究機関広島大学

研究代表者

吉田 和弘  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (50230727)

研究分担者 大崎 昭彦  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (90291484)
キーワードcDNA differential display / 癌転移
研究概要

人由来の転移を起こす2つの細胞株を得た。
1 人由来の転移癌細胞株(A375 melanoma cell)のDNAをマウスの非転移株(AH8 control)に導入し、ヌードマウスに移植し、肺転移を起こすクローンを得た。
2 乳癌細胞株MDA 435をヌードマウスの皮下に移植し肺転移を起こすクローンを繰り返し皮下移植を繰り返し肺転移株MDA 4A4と非転移株MDA2C5を得た。
これらの細胞より、mRNAを抽出し、cDNA differential displayによりmRNAの発現の違いを検索した。mRNAをreverse transcriptaseを用いcDNAに変換し、oligodT primerと8組の11ベースの無作為に選択したプライマーを使用し、PCRで増幅し(^<32>pでラベル)ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、バンドの違いを検索した。転移株でのみ認められるバンドを32個見いだし、これをゲルから抽出し、再びPCRを用いフラグメントを増幅し、TA vectorに組み込み、フラグメントをクローン化し、塩基配列を決定した。ホモロジーの検索をgene bankで検索し、既存の遺伝子以外の遺伝子である可能性のあるものを選択したところ、4個のクローンは相同性が見いだされず、新しい遺伝子である可能性が見いだされた。さらにこれらはMDA 4A4で発現しており、MDA2C5ではNorthern blotを用いた検索では検出されず転移に関連した遺伝子である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 吉田和弘: "遺伝子診断の応用と限界" 臨床消化器内科. 13. 184-194 (1998)

  • [文献書誌] 吉田和弘: "消化管癌の発癌前遺伝子診断の現状と展望" 医学のあゆみ. 別冊2. 184-186 (1998)

  • [文献書誌] 吉田和弘: "胃癌における新しい予後因子" 癌と化学療法. 25. 2021-2027 (1998)

  • [文献書誌] 吉田和弘: "膀胱癌、大腸癌、乳癌及び甲状腺癌のテロメラーゼ特性" 日本外科系連合会雑誌. 23. 965-969 (1998)

  • [文献書誌] Yoshida,K: "Detection of telonease activity in eafoliated cancer cells in cobonic lumisal waehirigs and its related clinical application" Br.J.Cancer. 75. 548-553 (1997)

  • [文献書誌] Yoshida K.: "Telonease activity in bledder carcinoma and its implication for non-invasire detection" Cancer. 79. 362-369 (1997)

  • [文献書誌] Yoshida,K.: "Molecular pattology of gastrointestinal cancer" Springrs Verlag,267 (1997)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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