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1999 年度 実績報告書

ヒト乳癌骨転移成立における破骨細胞接着因子の意義と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10671134
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

池田 正  慶應義塾大学, 医学部・外科学, 専任講師 (70124930)

研究分担者 高山 伸  慶應義塾大学, 医学部・外科学, 助手 (60296605)
キーワード乳癌骨転移 / 接着因子 / インデブリンαvβ3
研究概要

1.ヒト乳癌細胞培養株におけるインテグリンαvβ3の発現
複数のヒト乳癌細胞株(MCF-7,T47D,MDA-MB-231,MKL-4)におけるインテグリンαvβ3、α2β1の発現を、マウスモノクローナル抗体(CD51/61、LM609、23C6)を用いて、高感度免疫染色法により検討を行った。インテグリンαvβ3は、MDA-MB-231にのみ発現しており、インテグリンα2β1は、MCF-7,T47D,MDAーMB-231,MKL-4の4種類全てに発現していた。
2.原発乳癌におけるインテグリンαvβ3の発現
当教室において治癒切除がなされた原発乳癌の中で、骨転移再発を来たした症例を対象として、原発巣におけるインテグリンαvβ3の発現の検討を行った。インテグリンαvβ3は、骨転移再発例で19例中11例(58%)に発現しており、健存例の18例中7例(39%)と比較して高値を示した。
3.ラット実験モデルにおける癌転移部位別のインテグリンαvβ3の発現
ヒト乳癌細胞株(MDA-MB-231,MKL-4)を用いて、ラット実験モデルにおける癌転移部位におけるインテグリンαvβ3、α2β1の発現の違いを観察した。骨転移モデルと皮下転移モデルにおいて、インテグリンの発現の違いについて検討中であるが、骨転移巣におけるインテグリンαvβ3の発現はやや増強する傾向が見られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tadashi Ikeda: "The relationship between urinary pyridinoline,deoxypyridinoline and bone metastasis in a rat breast cancer model"Breast Cancer. 6(1). 23-28 (1999)

  • [文献書誌] Tadashi Ikeda: "Serum tartrate resistant acid phosphatase as potential marker.of bone metastasis from breast cancer"Anicancer Research. 19. 4515-4522 (1999)

  • [文献書誌] 高山 伸: "乳癌骨転移症例におけるインテグリンαvβ3の発現に関する検討"第7回日本乳癌学会総会プログラム・抄録集. 238 (1999)

  • [文献書誌] 高山 伸: "ヒト乳癌細胞株を用いたラット骨転移モデルにおけるインテグリンαvβ3の発現と骨転移の形成"第8回日本乳癌学会総会プログラム・抄録集. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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