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2000 年度 実績報告書

ヒト乳癌骨転移成立における破骨細胞接着因子の意義と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10671134
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

池田 正  慶應義塾大学, 医学部・外科学, 専任講師 (70124930)

研究分担者 高山 伸  慶應義塾大学, 医学部・外科学, 助手 (60296605)
キーワードヒト乳癌 / 骨転移 / インテブリンα_Vβ_3 / Flowcytometry / RT-PCR / 骨転移モデル / echistatin / RGDペプタイド
研究概要

研究実績の概要(別紙様式8)
ヒト乳癌細胞培養株:MDA-MB-231,MDA-MB-435,MKL-4細胞に対して、α_Vβ_3に対するモノクローナル抗体(LM609)を用いて蛍光染色をおこない、Flowcytometryによる発現の検討をおこなった。MDA-MB-231,MDA-MB-435,MKL-4細胞のα_Vβ_3発現率はそれぞれ82%、92%、26%であり、MKL-4に発現が乏しかった。そこで、α_Vβ_3メッセージの発現を以下のPrimerを用いて(α_V:Upper:5'-GACTGTGTGGAAGACAATGTCTGTAAACCC,Lower:5'-CCAGCTAAGAGTTGAGTTCCAGCC)、(β_3:Upper:5'-CTGGTGTTTACCACTGATGCCAAG,Lower:5'-TGTTGAGGCAGGTGGCATTGAAGG),RT-PCRによって検討したところMDA-MB-231,MDA-MB-435ではα_Vとβ_3が共に強発現していたが、MKL-4ではα_Vのみ発現しておりβ_3は発現していなかった。次に、α_Vβ_3の抑制効果が骨転移に及ぼす影響を調べるために、MDA-MB-435細胞(5×10^6個)をヌードラットの胸部大動脈内に接種して骨転移を作成するモデルを用いた。RGDペプタイドを有するechistatin(10ug/kg/min)をヌードラットに5分間投与したところ、両側の上腕・大腿・下腿の計6部位の内、骨溶解像の見られた数において、投与群/対象群で、1.1±1.3/4.0±0.9個、面積は0.6±1.2/2.8±1.6mm^2と有意に骨転移による溶骨性変化が抑制されていた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hikaru Tamura,Tadashi Ikeda: "The relationship between urinary pyridinoline, deoxypiridinoline and bone metastasis in a rat breast ca, model"Breast Cancer. 6(1). 23-28 (1999)

  • [文献書誌] Noriaki Wada,Tadashi Ikeda: "Serum tartrate resistant acid phosphatase as a potential marker of bone metastasis from breast cancer"Anticancer Research. 19. 4515-4522 (1999)

  • [文献書誌] 高山伸: "ヒト乳癌細胞株を用いたラット骨転移モデルにおけるインテグリンα_Vβ_3の発現と骨転移の形成"第8回日本乳癌学会総会プログラム抄録集. (2000)

  • [文献書誌] 高山伸: "ヒト乳癌細胞株におけるインテグリンα_Vβ_3の発現に関する検討"第101回日本外科学会総会抄録集. (2001)

  • [文献書誌] Masakuzu Doi,Tadashi Ikeda: "The Biockage of Integrin α_Vβ_3 for Prevention of Bone Metastasis of Human"AACR's 92nd Annual Meeting Program. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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