研究分担者 |
菅原 弘光 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80302123)
安藤 健二郎 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40261614)
桜田 正寿 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40292320)
宮崎 修吉 東北大学, 医学部, 助手 (50282075)
標葉 隆三郎 東北大学, 医学部, 講師 (20192106)
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研究概要 |
1. TPNの投与カロリーを変えて肝薬物代謝酵素活性を検討したところ,2日間のTPN施行により標準カロリー(225kcal/day)群と高カロリー(350kcal/day)群では,P-450含量は減少,7-エトキシクマリン脱メチル化活性,アニリン水酸化活性,GST活性は低下した.アミノピリン脱エチル化活性は各群間に差がなかった. 体重は摂食群に比べてTPN施行例では各群とも低値で,とくに標準カロリー群がもっとも低値であった.肝体重比は摂食群に比べて低カロリー(100kcal/day)群,標準カロリー群ではやや低下し,高カロリー群では高値であった. 2. 標準カロリーTPN(225kcal/day)の投与日数で肝薬物代謝酵素活性を検討したところ,4日間施行群で7-エトキシクマリン脱エチル化活性,GST活性がもっとも低下し,8日施行群ではやや回復傾向がみられた.アニリン水酸化活性は1日施行群でもっとも低下した.アミノピリン脱メチル化活性には明らかな変化は認められなかった.体重は1日目に大きく低下するが,4日目で回復し,8日目では上昇していた.肝体重比は8日目で経口群より小さくなった. 3. 低カロリーTPN(100kcal/day)の投与日数で肝薬物代謝酵素活性を検討した.低カロリーTPNではP-450含量は減少せず,7-エトキシクマリン脱エチル化活性も低下しなかった.GST活性はやや低下,アニリン水酸化活性も低下した.一方,アミノピリン脱メチル化活性は上昇した. 体重は減少し,4日目にも術前体重にまで回復しなかった.肝体重比は4日間投与でやや低下した.
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