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1998 年度 実績報告書

ウイルスを用いた(アポトーシス拮抗遺伝子)Bcl2導入による移植膵生着の改善

研究課題

研究課題/領域番号 10671158
研究機関東京大学

研究代表者

青柳 信嘉  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90292903)

研究分担者 山田 信博  東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40200729)
石橋 俊  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90212919)
三浦 泰明  東京大学, 医学部・附属病院, 助手
幕内 雅敏  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60114641)
阿部 秀樹  東京大学, 医学部・附属病院, 医員
キーワードBcl2 / アデノウィルス / 膵臓移植 / アポトーシス
研究概要

本年度はまず、研究の前提となる膵臓移植片へのBc12遺伝子の導入を試みた。既に作製済みであったBc12の発現ベクターとしての組み換えアデノウイルスを種々の方法で、移植片へ注入した。(1)donorより摘出した膵臓移植片をアデノウイルス1x10^<10>PFU/mlを含む10U/mlヘパリン生理食塩水2.5mlで動脈より移植片還流、(2)操作(1)を加えたのちさらに机上で、移植片門脈をクラシプした状態で同じ還流液を0.5ml注入、10℃10分間放置、(3)操作(2)をアデノウイルス濃度を高く、1x10^<12>PFU/mlにした条件で施行。以上の操作で得られた移植片を、ベーターガラクドシターゼの発現ウイルスで評価した。
評価は、donor末梢静脈より1x10^<10>PFU/mlを含む10U/mlヘパリン生理食塩水1.0mlを注入した時に得られる発現をコントロールとして行った。結果は操作(1)については発現がコントロールと同様であり、操作(2)については、膵臓のautolysisが見られて移植片のviabilityの低下が肉眼でも確認された。また操作(3)は移植膵臓に非還流域が形成されてしまい、やはり移植片として不適当と考えられた。
そこで、今後導入を試みる方法として、移植片のviabilityを低下させることなく注入できる方法として、まず摘出した膵臓移植片をアデノウィルス1x10^<10>PFU/mlを含む10U/mlヘパリン生埋食塩水2.5mlで動脈より移植片還流ののち、門脈下大静脈吻合を行い、動脈吻合の前に動脈より同還流液を注入、動脈吻合に要する時間を(動脈吻合中は移植片門脈がクランプされている)アデノウイルスが生着に必要とする時間に利用しようと考えている。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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