研究課題/領域番号 |
10671213
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小西 文雄 自治医科大学, 医学部, 助教授 (20142242)
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研究分担者 |
岡田 真樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (40254924)
佐藤 知行 自治医科大学, 医学部, 助手 (50225976)
柏木 宏 自治医科大学, 医学部, 講師 (30204382)
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キーワード | 表面型大腸早期癌 / 隆起型大腸早期癌 / 形態発生 / アポトーシス / p53過剰発現 |
研究概要 |
表面型、および隆起型早期大腸癌におけるアポトーシスとその制御因子の比較し、これら二種の病変の形態発生におけるアポトーシス関連因子の関与のついての検討を行った。内視鏡的あるいは手術にて切除された早期大腸癌28病変を対象とした。表面型11病変と隆起型17病変との間でTUNEL染色を行ってTUNEL Index(T1)につき比較検討したが有意差を認めなかった。P53免疫染色を行って比較検討したところ、表面型大腸早期癌においては、p53蛋白過剰発現群におけるTIは、p53蛋白因群に比し、有意に低値であった。Ki67染色と他因子の発現を比較したところ、KiLI/TI ratioに関しては、p53蛋白過剰発現群が、p53蛋白陰性群に比し有意に高値であった。隆起型においてはTIおよびKi-LI/TI ratioに関して、p53蛋白価蒸発源群とp53蛋白因星群との間で有意さを認めなかった。表面型においては、BAX蛋白発現とp53蛋白過剰発現との逆相関が認められたが、隆起型では相関は認められなかった。表面型早期大腸癌においては、アポトーシスの制御にp53依存し経路が関与していることが推測され、隆起型早期大腸癌のこの点において異なると考えられた。しかし、表面型早期大腸癌におけるp53過剰発現陽性群と因星群との間では、現時点では明らかな形態的な相違点は認められていない。
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