研究概要 |
気管支異型扁平上皮化生の一部は前癌性病変としての性格を有している. LIFEによる蛍光内視鏡検査を施行した症例で,生検部位の病理組織学的検討にて扁平上皮化生(SM),異型扁平上皮化生(ASM),扁平上皮癌(SCC)が確認された15人を対象とした.全例喫煙者の男性で,平均年齢69.8歳,平均喫煙指数は1276であった.白色光気管支鏡の後LIFEを施行,全ての異常部位で生検を行った.気管支生検標本のパラフィン切片を用いFeulgen染色にてDNA染色を行った.Cell Analysis System(CAS200)により各組織100から150個の細胞の核DNA量を測定しDNA histogramを作製,DNApatternを分析した. 【結果】ASM15部位中4部位とSCC4部位中4部位がnondiploid patternを示した.SM5部位と正常気管支・気管支炎10部位は全てdiploid patternであった.
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