研究課題/領域番号 |
10671245
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
渡辺 洋宇 金沢大学, 医学部, 教授 (20019897)
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研究分担者 |
呉 哲彦 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (50313656)
小田 誠 金沢大学, 医学部, 助手 (50224241)
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キーワード | 肺移植 / PGE1 / 肺再灌流障害 / 脳死肺 / 心停止肺 |
研究概要 |
対象と方法 実際にはラットを用い、B.Hausen,H.Schafersらが考案した両肺移植モデルにて行った。ペントバルビタールにて麻酔後、ドナー・ラットを脱血に犠牲死(心停止)、直ちに気管切開、喚起を行い、60分の温阻血後、保存液を注入、心肺ブロックを摘出し、2時間の冷保存を行った。レシピエント・ラットを麻酔後、気管挿管、左開胸にて左肺動脈、肺静脈を露出した。ドナー肺とカニューレにより接続し、レシピエント右室→ドナー肺→レシピエント左房と血液循環するようにした。ドナー肺を別の人工呼吸器で喚起するとともにドナー肺再灌流を開始した。ドナー肺再灌流5分後にレシピエント右肺門をクランプし、ドナー肺の機能(血液ガス、血流量、血管抵抗)を60分間評価した。以下の4群を作成、検討した。 I群:HBD(heart-beating donor)control (6組) II群:NHBD(non-heart-beating donor)control (6組) III群:NHBD-温虚血時にPGE1(prostagrandin E1)2μg/0.2mlを気管支内注入 (6組) IV群:NHBD-再灌流時にPGE1(prostagrandin E1)2μg/0.2mlを気管支内注入 (6組) 結果 HBD肺(I群)は正常に機能したが、NHBD control肺(II群)では再灌流直後より肺血管抵抗は高値で、PaO2有意に低値であった。温虚血時にPGE1を気管内注入した肺(III群)はHBDと同様に正常に機能した。再灌流時にPGE1を気管支内注入(IV群)しても再灌流障害軽減効果は認められなかった。組織学的にもII IV群では肺水腫は高度であった。好中球myeloperoxidase(MPO)には各群間に有意差は認められなかった。
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