研究課題/領域番号 |
10671257
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)
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研究分担者 |
奥村 明之進 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40252647)
武田 伸一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30236468)
三好 新一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00190827)
尹 亨彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50283768)
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キーワード | ラット / 肺移植 / 拒絶反応 / ケモカイン / NO / エンドセリン |
研究概要 |
【方法】 [実験群] 以下のラット同所性肺移植群 I群 (同系移植群) :Lewis→Lewis II群 (異系移植群) :Brown Norway(BN)→Lewis、粘液抑制 (-) III群 (異系移植後免疫抑制群) :BN→Lewis、免疫抑制 (+) (移植後第3日および第4日にCyclosporin25mg/kg筋注) I、III群は術後24時間、3、5、7、14日に、II群は術後24時間、3、5、7日に犠牲死。 [評価] 1) 急性拒絶反応の組織学的評価(grading) 2) 呼気NO濃度 :犠牲死前に両肺からの呼気を採取し化学発光解析装置にて測定。 3) 移植肺のiNOS、 MIP-2(Macrophage Inflammatory Protein-2)、 CINC(Cytokine-Induced Neutrophil Chemoattractant)、 ETの発現。 【結果】 1) 移植肺を摘出して一部をホルマリン固定パラフィン包埋標本H-E染色で組織学的に検討。 I群では術後24時間、3日、5日、7日、14日でいずれもgradeI。 II群では術後24時間でgrade0,3日でgrade1(-2)、5日でgrade2-3,7日、14日ではgrade4。 III群では術後24時間でgrade0、3日、5日、7日、14日でgrade1(-2)。 (平成10年度) 2) 呼気NO濃度はII群で5日目に63.9±39.2ppbとなり、3日目(11ppb未満)に比較して有意に上昇。またI群(6.9±0.5ppb)、III群(9.1±1.6ppb)に比較して有意に高値。 3) iNOS、MIP-2、CINC、ETの発現を、急速凍結した移植肺の一部を用いて免疫組織学的検討を行っている。また半定量的RT-PCR、およびmRNAの発現でも検討を試みている。
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